以前のブログ記事でちょっと紹介しました
”犬山城下町お雛さまめぐり”。 今回は
もう少し詳しくご紹介していこうと思います。
犬山城下町では、3月10日(日)までの期間
本町通りを中心に、古民家やお店、そして
観光スポットにお雛さまが飾られています。
メイン会場(?)は、旧磯部家住宅です。
幕末に建てられた商家の建物で、登録
文化財に指定されていました。ここは、
常時公開されている観光スポットです。
古い商家の建物の中に、地元の方々が
寄贈した豪華な段飾りの雛人形がいくつも
飾られていて、とても見ごたえありました。
何組もの雛人形が飾られていましたが、
江戸時代からのものではなく、最近までの
いろいろな時代のものです。ここで一番
古いものは、明治時代の段飾りでした。
これだけのお雛さまが集まると圧倒されます。
お雛さま、同じように見えても、時代によって
微妙な変化があるようですね。時代の好みを
反映しているのかな~?
この建物、間口は案外狭いのですが、
中に入ると、随分奥行きがあります。
ずっと奥に進んで行くと、中庭があり、
奥座敷があり、土蔵もありました。
あら、今日は奥の一室が随分賑やかです。
何かイベントでもやっているのかな…?
今日は”投扇興”体験をやっているのでした。
”投扇興”というゲームは江戸時代から続く
室内で行う、伝統的な”和の遊び”です。
”枕”と呼ばれる台の上に、”蝶”と呼ばれる
的を置きます。”蝶”に向けて広げた扇を
ふわりと投げて、”蝶”を倒すゲームです。
見事、倒すとことができると得点できます。
そして、扇の落ちた時の”蝶”、”枕”、”扇”の
形に対して、点数が付き、得点を競うものです。
初めてだと、点数の数え方はなかなか難しい。
ルールや点数に関して、ナビゲーターさんが
付きそっていて、詳しく教えてくれています。
普通に倒すことができたら得点できますが、
源氏物語由来の”帚木”など名付けられた、
”型”にあてはまった場合、なんと80点もの
高得点になることも…!
実際に”投扇興”体験をしているグループが
ありました。初めて体験される方ばかりとのこと。
これを見学させていただきました。
ナビゲーターさんがレクチャーしています。
「初めに参加者全員に、昔っぽいお名前を
付けていきますね。下のお名前は何…?
マミさん、じゃぁ”マミ式部”にしましょう。」
”〇〇衛門””〇〇の局”、次々メンバーに
名前が付けられます。ナビゲーターさんの
面白いトークがいいですね。笑えました。
全員に名前が付いたところで、ルールの
説明、扇の持ち方、投げ方の説明があり、
2回の練習タイム、さっそくチャレンジです。
みんな、上手に扇を飛ばしていました。
簡単そうに”蝶”に命中させています。
同じように命中しても形により、得点が
1点だったり、80点だったり、複雑…。
練習タイムが終了し、実戦となりました。
礼に始まり、礼に終わる”和の遊び”です。
初めてのメンバーでも高得点が続々…!
ナビゲーターさんの絶妙なトークで
”投扇興”、大いに盛り上がっています。
5回チャレンジして、その合計得点に対して、
賞品まで用意されていました。江戸時代には
賭け事として流行り過ぎて、禁止令がでた…。
”投扇興”、見ているだけで面白そうです。
次は私もチャレンジしてみよう…!
…と、思ったところで、はっと気付きました。
今日は、仲間を”犬山からくりミュージアム”に
案内する予定だった…!
待ち合わせの時間が迫って、駅に急ぎました。
さて、この犬山城下町のお雛さまめぐりは、
旧磯部家住宅の他に、いろいろなところで
やってます。ぜひ、犬山へおいで下さい。