こんな現象考えられないけど…
2010.7.20
修理が出来上がったかどうかを夕刻ディラーに電話しました。
『今、一生懸命やってますが・・・』
と少し怪しげな返事 。
とにかく今日引き取ることになっていたので、仕事を切り上げてディラーに向かいました。
会社からは約1時間。
代車のヴィッツを返すためにディラー近くのスタンドで給油してみると、50km弱走ってるにも関わらず3.4リッターしか入りませんでした。
小型車って相当燃費良いのですねぇ。
ディラーに立ち寄ると、修理に相当苦労している様子を話してくれました。
私が機械屋というのを会話の中から感じられたのかどうか判りませんが、一緒に現状確認・説明をしていただくために工場内へ・・・。
確かにメインのプーリーとアイドラープーリーが干渉して各々のプーリー片側の山がひどく削られていました。
普通なら考えられないような現象です。
アイドラーはベルトの調整機構です。
どんなに考えても干渉するような設計になっているとは思えません。
常時当たっていたとすると相当な金属音がしたと思いますが、そんなこともなく。。。
(いくらディーゼルだからと言っても こすれ音 は判りますから)
となると、常時当たっていたのではなく、どちらかのプーリーに元々振れがあり芯が出ていなかったために時折こすれていたのが今になって全周傷だらけで発見となったのでしょうか?
エンジンプーリとアイドラーの比率は3:1位でしたのでそういった可能性もあるかもしれません。
(共に全周に渡って均等に削れていました。エンジン側プーリはバランス取りの穴が結構ありました)
もしくはエンジンクランクシャフトが歪んでいて、エンジン側プーリーが すりこぎ のような動きをしてたのでしょうか?
外したエンジンプーリを見せてもらったところ、穴部はフレッティングしてました。
意外だったのはテーパー穴ではなくストレート軸で、キー溝は5mmほどの狭いキーでした。
そのキーは半月キーらしく、奥までプーリーを入れると半月キーがせり上がってくるとのこと。
(キー無しではすんなり入るみたいなので、キー溝に問題があるのでは?)
半月キーは加工が容易なので自動車のようにコスト重視の場合に使われているのでしょう。
私がお目にかかるのは、サーボモータ軸のテーパ主軸部ぐらいです。
私たちの仕事でもキー溝には苦労します。
加工の方が丁寧に図面通りに仕上げて下さっても、チョットした カエリ で、組み込めなくなることがあります。
そういうときはエッジを軽くヤスリ掛けすることで引っかかりなく入っていきます。
と言うことで、暫くNOHAちゃんは入院・手術中です。
水曜日はディラーの定休日なので修理再開は木曜日からになります。
今日の帰宅前に九州への出張が急遽延期になったのでひとまずこのままヴィッツを借りることにしました。
この出張のことを気に掛けて頂き、代車に新型らしきNOHAを準備して下さってましたが、丁寧にお断りしておきました。
遠出は自分の車が一番ですからね。