晴れた日にバイクみたいな乗り物でどこかに行こう

京都から日帰りの近畿圏を社内ツーリングクラブで走っています。足跡残しにブログを開設しています。

AF67 タイヤ交換

2021-05-23 | TODAY

2021.05.23
早いもので長男嫁のTODAY号を預かってはや18ヵ月
その頃はコロナの”コ”の字もなかったのに・・・

このTODAY号(通称みかんちゃん)
長男嫁がご友人から譲ってもらった車輌です
新車当時の書類が残ってないので定かではありませんが優に干支は1回りしてます
我が家に来て少々お手入れした後は月1回程度のお散歩に使うだけで軒先で鎮座してます
先日乗ってみるとやけにフロントが頼りない
タイヤをじっくり見ると全体にひびが入って明らかに対応年数を超えてました
リアは一度交換したあとがあり、まだ大丈夫そうなのでとりあえずフロントだけ交換します

原付のタイヤ交換はバイク用品店でおこなってました
ホイルを車体から取り外した持ち込みで工賃は0.3諭吉程度
タイヤ自体は標準的店頭価格になるのでトータル1諭吉
その用品店も時代の流れで閉店してしまい手軽に交換してもらえるところがなくなりました
自分でやってしまえばいいのでしょうが未知の領域
関連工具も持ってませんがWEBで検索すると工具はもちろんタイヤもバルブも売ってます
1諭吉以下で全部揃いそうなので足を踏み入れたくなりました

工具は安物買うと痛い目に合うのは知ってますがどれがいいのかわからない
レバーにしても2本セットや3本セットとまちまち
併せてレバーの長さも250mmや300mmと多種多様
バラバラで買うよりセットものの方が安いので、とりあえず今回は名の知れたメーカー品で選定
レバー2本・リムガード・ムシ外しドライバー・ビートワックス等入ったセット品を購入

さらに、ストレートエアチャックを持ってなかったのでエア関連小物も事前に準備

結果的に下記を揃えました。

準備品と購入額
・タイヤ1本         :0.2544諭吉 DL製 D307 80/100-10 
・L型バルブ1個       :0.0560諭吉 DL製 スナップインバルブ PVR-70 
・タイヤレバーセット    :0.4428諭吉 デイトナ製タイヤレバーセットオールインワン品番92339
・クリップチャック     :0.0418諭吉 アストロ製ストレートバルブエアプラグ
・エアレギュレータバルブ:0.0528諭吉 アストロ製
・めねじエアプラグ付    :0.0099諭吉 アストロ製
                    合計:0.8577諭吉

一般的な工賃とタイヤ店頭価格を天秤にかけると工具代の元は取れそう

第3回緊急事態宣言中のGW前に一式揃ったのでお天気がいいGW期間中にやってみようと思ってたのですが、台所の混合栓交換した時に腰を痛めてしまい延期
その後、5月11日までの期間限定緊急事態宣言は月末まで延長され、例年よりひと月早く梅雨入りとなり交換日程がドンドン先送り

5月下旬となった今日の日曜日は雨も一休みで朝から快晴
さわやかな風の吹く中でやっと作業できました

交換前にタイヤの製造番号を確認すると
前輪:5008 なので 2008年12月製造


後輪:5114 なので 2014年12月製造

タイヤ製造年月の見方(2000年以降の製造分)
どちらかの側面に楕円で囲んだ4桁の数字が製造週と年を表してます
例えば1621だと
最初の数字2桁の16は週(16週目=4月)
後ろの数字2桁の21は年(2021年)を示します
※海外の方と打ち合わせをすると必ず週(ウィークナンバー)で日程を決めてきます。
 週換算ですので大雑把。
 きっちり日を決める日本人にはなじみにくいですね

ちなみに次男のNinja250SE

前後共に2313なので 2013年06月製造となります

Ninjaは転勤先にバイクが置けないので一時的に実家預かり
私が2月末の寒い日に奈良から引き揚げてきたのですが、コーナーでズルっと滑って冷や汗かきました💦
その時すぐに停まってタイヤを触るとカチンコチン
7年間無交換のようで、タイヤサイドもヒビが入ってました
(それを見た後はゆっくり走行)
こちらのタイヤはプロに任せるのが無難
新車からエンジンオイル以外ほぼノーメンテだったのでリフレッシュ整備依頼した主治医にタイヤ交換はお任せしてます

バイクのタイヤ交換は10代に乗っていたDAX(ST70)以来
DAXは合わせホイルでボルトを外すだけだったので自転車屋の大将に教えを受けながら簡単にできた記憶があります。
自転車のタイヤ交換はそれ以上に簡単で何回も経験があります。
(最初はチューブを噛みこんで破ってしまったこともあり)
今回初めてチューブレスタイヤに挑戦。
道具を買ってから夜な夜なYoutubeなどで段取りやコツ等を取得

工具とタイヤ類以外に準備したものは敷板となるダンボール
本来は板やゴム板が良いみたいですが置き場にも困るのでリサイクル回収にも出せるダンボールで代用

手順
①ジャッキで車体を支えてフロントタイヤを外す
②ホイルからタイヤを外す
③ホイルを掃除する
④バルブをL型に交換する
⑤新品タイヤをはめる
⑥ベアリング類を確認する
⑦シャフトを磨く
⑧各部にグリース塗布する
⑨組みなおす
⑩試走
初めての作業なので段取り・片付け合わせて2時間見ておきます。

まずは車体からフロントタイヤを外します
これは特に苦労しません。
12mmと17mmのメガネレンチ2本あればできます

ボルトが緩まったらタイヤを外す前に車体を安定させるためにパンタジャッキで車体を受けます

(ジャッキ・センタースタンド・リアタイヤの3点で支えるようにジャッキ高さを調節)

タイヤからムシを外してエアを抜き、ビートを落としやすいようにシリコンスプレーを吹き付けた後
タイヤレバーの裏表を使ってビートを落とします

両側のビートが落ちたら、ホイルセンターのリブ部にタイヤを落とし込み

ウエス等でホイル外周を保護しながらタイヤレバーで片側のタイヤ端をめくっていきます

残った片側はタイヤが外れた側からタイヤレバーを差し込み、
あて布をしたホイル外縁にタイヤレバー先端が触れるように位置決めします
その先端を支点としてレバーをタイヤ方向に押し、レバーが水平になるまで押し込みます

そのままタイヤを膝で押し込むとタイヤがホイルから見事に外れます
(くれぐれも腰には優しくね)

ホイルは拭き上げてブレーキ接触面は軽くナイロンたわし掛けしておきます。

今回空気が入れやすいようにバルブをL型に変更

古いバルブはニッパーで切り刻んで取り去り、挿入穴を掃除した後、Lバルブにシリコンスプレーを吹き付けて取付

ゴム側を押さえながら、金属のL部分をイゴイゴもむとスルッと収まります

ちなみに南米ショッピングセンターでタイヤを1本注文するとこんな姿で配達されてきます

新旧タイヤ比較

新しいタイヤとホイル外周にビートワックスを塗り、転がり方向とバルブ位置を確かめてホイルに取付

バルブと反対側のホイル中央くぼみにタイヤ両側のビートを入れて、
タイヤレバーを使ってバルブ側に向かってはめ込みます

(外すときは片側ずつでしたが、取付時は両側同時作業)

タイヤは柔らかい方が良いので、作業は気温の高い日が良いと思います。
コツをつかめば簡単なのでしょうが、なんせ初めてなので結構無駄に力を使いましたが無事にタイヤがホイルに収まりました。
(腰に負担がかからないように良い姿勢で)

再度回転方向とバルブ位置を確かめてからビート上げ

コンプレッサーエア圧を6kgfcm3まで上げて空気注入
不安な点はエアホース内径が細いので一気に大量の空気が送れるかですが、
まぁ、原付タイヤの空間容積は知れていると思うので大丈夫でしょう。

ストレートチャックを事前準備しておいた甲斐あってエア入れるとパンパンと2回大きな音がしてビートが収まりました

ここまでくればほぼ完了
バルブにムシを入れて適正空気圧に調整してホイルとタイヤが合体完成

ベアリング内輪に指を入れて転がり具合をチェック

シャフトは軽くナイロンたわしで磨いてグリース塗布

ブレーキカムやメータギヤ部にも注脂しておきます

ナットは手持ちの純正部品から合うものを選んで交換

ホイルを手で回してちゃんと組み上がったことを確認して作業完了

時間的には試走を含めて1時間少々で完了しました。
カチカチタイヤとは雲梯の差
とても乗り心地良いですね。

リアタイヤ交換の場合はマフラーやステーを外す必要がありますが、
外す要領さえ知っていれば難しくはありません。
(マフラーガスケットは新品にしましょう)
リア側で一番難しいのはホイルを止めているセンターナット外し
結構がっちりしまっているので、インパクトレンチか長めのメガネレンチが必要です

初めてのチューブレスタイヤ交換
作業工程を張り紙して確認しながら進めたので抜けや飛ばしはありませんでした
敷板にするダンボールはできるだけ大きく厚目が良いです
(重ねると滑るので厚い一枚モノが良い)
工具代はお勉強代として十分回収できました

コツが判ればもっと早くできるはず
これはプロの技を見て学ぶしかないですね



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