cbが本調子を取りもどすまで(その3)
2006年上期の出来事。
cbのオーナーになって丸1年がすぎました。
年末からcbはブルーカフェに入院し、お正月を迎えました。
いつもは屋根の下でカバー1枚で放置されているのですが、ブルーカフェでは同年代のバイク達に囲まれ、あたかも病院の8人相部屋の様相です。
機械は言葉を話しませんが、そばで見ているとヒソヒソとマシン語で話しているようにも思えます。新オーナの私のことを話しているんでしょうか?
さて本題に入りましよう。
今回の入院は始動不良改善です。
エンジン始動性が極端に悪かったのです。
休日メインの使い方なので、始動は7日に1度の割合です。
普通なら、チョークを引いてセルをかければキュルルルと云う音と共にブォン~♪とエンジンが掛かるはずなのですが、セルは回れど火は入らずでバッテリーが空っぽになる直前までチャレンジして何とか始動。
夏場でその状態だったのが、木枯らしが吹く頃になるとバッテリーを空っぽにしてしまうこと度々。
一度掛かってしまえば、再始動は容易なのに、その一度目が・・・。
古いバイクのコックは負圧式ではありませんので、乗らないときはコックをoffにしておかねばなりません。
(かぶりの原因になる)
そういった細かいこともしているのに何故か・・・。
後付ガソリンフィルタとの相性かもと云うことで、紙式→網式に替えたりしても効果が上がらず。
たびたびバッテリーを上げてしまうので、稗田君と相談の結果、この冬場に点火・電気系のリフレッシュ化に取り組むことになりました。
(セルの使いすぎでモータを焼いてしまっては大変です)
今回のメニューは、新車時から使われてたらしき点火コイルからスパークプラグまでを一新することと、電気の流れを良くするアーシングの施工です。
・コイルは汎用性の高いダイナコイル(2個)
・コイル~プラグキャップまでのコードはテイラー黒(コードだけ4本)
・プラグキャップはngk新品(黒4個)
・プラグも4本新品(あえてイリジウムを使用しない普通のプラグ)
・アーシングはブルーカフェオリジナル(数本)
この5点を替えることで何らかの原因がつかめるはずです。
部品交換直後のエンジンは全域スムースに回っています。
でも、私の本来の目的は始動性向上。
ヌクヌクした店内に1週間置いた後でも始動一発で掛からなければ1段階クリアしたことにならないので翌週に再テストを約束して撤収。
1週間後の結果は・・・
コイル交換後のキャブ再調整もすんなり出たらしいので、稗田君は自信があったようでした。
店外に出していざ始動。
でも、セルはむなしく空回り。(バッテリーを空にする事無く始動はしました)
とりあえずエンジン掛かったので点火系のカスタム化を肌で感じるために近所を試乗。
リフレッシュのお陰で全域格段に元気になりました。
試乗後店に戻ると稗田君は 『今日はこのまま置いていって下さい』 と。
彼なりに納得できなかったため、更なる改良を考えているようです。
こういうとき私は全てを任せます。1週間でも1ヵ月でも気長に待ちます。
それから数週間。
『やっと渡せる状態になりました。今度は完璧です。来て下さい』との連絡を受けお店に行き、始動テスト開始です。
内容は
・4連キャブレターの再調整
・お教えできないプラスチューン
(↑これは彼との約束で企業秘密です。スパイス的にこれが一番効果あったようです)
結果は一発合格!
稗田君も私もにっこり顔で 『できたね』 と言葉を交わして、見えない電気との戦いが完了です。
自宅にバイクが戻ってきたのは2月中旬。
寒い中早々にバイクをニコニコと磨いていました。
いつも居るところにバイクがあると嬉しいです。
自宅から戻ってきた後の1週間後の始動テストもアッサリ合格。
雪が降っていたので更に2週間空けた後にバッテリー再充電後のテストでも合格。
と言うことで始動性改善計画は完治しました。
→その後いつでも、クランク数回転で始動します。
→再始動は更に短くクランク半回転で確実に始動。
これらに掛かった費用は6諭吉です。
→工賃(手間賃)を考えても商売的には割に合っていないと思います。
稗田君いつもありがとう!
電気系をリフレッシュしたエンジンは、実用車エンジン→スポーツカー的エンジンに変身しました。まさに快感チューンです。
ちなみにこの入院時にタコメータのohを行いました。(約1.4諭吉)
中速でギャーギャー言っていたのが皆無になり、なめらかに動くようになりました。
同時期にバッテリーチャージャーを購入。
バッテリーが瀕死の状態に近かったので、こんな物を買いました。
ホームセンターの特売品です。(webで買うより安い0.5諭吉)
開放・密閉切り替え式ですのでほとんどのバッテリーに使用できます。
(ディーゼルnohaちゃんにも使用可能)
ボルトメータは付いていませんがチャージ完了でランプが点灯します。
cbは開放タイプのバッテリーを使用していますが、開放モードで充電するときはバッテリーのメクラ栓を外さないと破裂のおそれがあります。車載のままではその作業が出来ないので、通常は車載のまま密閉モードでジワジワと充電します。
大掃除の時にはバッテリーを外し補水後に開放モードでしっかり充電します。
ショップで充電してもらうのにも費用は発生します。
(だいたい4~5回分で充電器が買える計算です)
充電後はテスターで電圧をしっかり確認しましょう。
ちなみにこの時使っていたバッテリーはその後丸2年持ちました。
最後は頻繁に補水が必要でしたが、こまめなチャージで乗り切りました。
おまけ・・・
日頃の充電や外出先で万が一バッテリー上がりをしてしまっても大丈夫なように充電がしやすいようにプラスコードを延長してくれました。
(フレームショートしないように保護カバー付)
これで一方向からのアクセスが簡単になりとても重宝しました。
こんなことをサラッとしてくれるのは彼の優しい心遣いです。
私の理想のバイク屋さん
1.しっかりとした考えを持ち、年上年下関係なく話せるオーナーである
2.いつもにこっと出迎えてくれる
3.空気圧大丈夫? と点検してくれる
4.調子はどうですか? と言ってスロットル回して様子を見てくれる
(バランスが崩れてたら即微調整)
5.高額な部品(豪華絢爛成金仕様)を強引に勧めない
6.不調になったときに完璧に治してくれる
7.いつも店内・外がきれいに保たれてる
・・・とこんなところでしょうか
この年の5月gw連休直前にhondaよりジャケットモニター当選のメールが届き、インプレッション作成のためあちこち走りに行きました。
気持ちいい季節に調子の良いバイクで走ると最高です。
必死で書き上げたモニター文はほとんど修正されることなくwebで紹介されました。このモニター投稿用ジャケットは現在も愛用してます。
後日、装備一式のご紹介をupすることにしますね。
「blue cafe」地図