2019.07某日
その夜、たまたま自宅で三男が使っているBw'sを移動させる事がありました。
やけに取り回しが重いので最初はタイヤの空気圧が減っているのかなと感じた程度でしたが、用事が済んでBw'sを戻す時にタイヤの空気圧の減り具合を見てみようとハンドルを切った時に異様にハンドルが切れるのを感じました。
まるでトライアルバイクのように通常ではありえない角度までハンドルが切れちゃう。
スタンド立てて正面から見るとフロントフォークがあっちの方向にずれて、タイヤは斜めになってます。
三男に聞くと
『友達の家の前に駐めておいたらこんなになってた。
おまけに駐車違反まで切られてた。何とか家まで乗って帰ってきた』
それを聞いて
『当て逃げやん!』
と怒る前に、よくもまぁ乗って帰ってきたとあきれてしまいました。
走行中にタイヤがとれたり、フォークが折れたりしたら大事故になりますからね。
でもこんな曲がり方する? どうやったらこうなる??
ひとまず片づけして主治医に連絡し、引き取ってもらう段取りを取りました。
翌日 この角度から見るとあんまり違和感なし
正面から見ると…
トラックで来た主治医が実車を見るなり
『ひどいですね。押しつぶされたみたいですね』
『おしつぶされてる?』
『壁か何かにリアタイヤがあたったまま、フロントから圧力が掛かってつぶれた感じにみえます』
『なるほど、みる人がみると判るんだ』
『フロントタイヤがあっちの方向に向いているでしょ。その割にリアは見た感じ何も壊れてない。 ストッパーも飛んでるし相当強い力で押され続けてたのでしょうね』
フロントまわりだけの修理で直るか、それ以外の部位にも影響があるかを調べてもらうのにひとまず回収してもらいます。
翌日写真と共に連絡がありました
『全く同じ色違いの新車Bw'sが店にあったので比較しました。残念ですが結論としてメインフレームやられてます』
驚きの一言でした。
主治医いわく ハンドルポスト位置からグラブバー端までの距離を測ると、新車に比べて約10mm短くなってると。
こちらが新車の写真
約101cm
引き上げ車両
約100cm
普通追突事故などすると、フロントフォークが車体側に折れた影響で フロントフォークを支えるフレームネック部が進行方向に倒れます。
言い換えるとハンドルが前方に移動することになりハンドルとグラブバーの距離が離れる方向になります。
このBw'sはその逆で、押しつぶされたことにより全体が縮んだ状態になっているのです。
『フレーム+フロント一式交換すると新車価格並みに費用がかかりすぎますので廃車にされるのが賢明でしょう』
の明快な解答に即断で廃車決定せざるを得ませんでした。
当て逃げの届けを出すために、再度滋賀から京都までに運んでもらったり主治医には手間を掛けてしまいました。
廃車事務処理はMAが区役所に出向き届けを出し、車両は主治医に任せて処分。
自賠責保険がまだ2年弱残っていたので、 出産のため保険切れでオブジェとなりつつあった長男嫁のTODAY号を Bw's廃車と同時にMA名義に変更し、五条の保険屋さん京都支店に出向いて保険をTODAY号に移植しました。
結構お気に入りのBw'sでしたが、突然の廃車となりました。
犯人さん名乗り出ましょう。
良心とはなんぞやを昏々と教えてあげます!