冷たい雨のそぼ降る日曜日。
こたつのシミになるのも一つの選択肢だが、北鎌倉の円覚寺で日曜説教坐禅会が開かれる朝でもある。
出掛けて行って説法を聞き、坐禅をして帰ってくるのが毎週日曜日の朝のルーティンなのだが、第4日曜日というのが引っかかる。
第1と第3日曜日は最初から最後まで坐禅をしながら、横田管長の提唱(経典の解説)を聞く会で、参加者はぐっと少なく100人に満たないが、第2日曜日は難しい提唱ではなく、身につまされるありがたい法話が聞けるとあって、坐禅には関心がなくとも500人を超す善男善女が大方丈をぎっしり埋める。
ところが同じ説教坐禅会でも第4日曜日は他の坊さんが説教を務めるので参加者はぐっと減ってしまう。
何故って、そりゃ話の仕方も中身も、聞き比べてみると…
バチ当たりなことを言ってはいけないが、ヒトはこういうところで本性を見せるものなのだ。
その気持ちがよく分かるのでためらったのだが、せめて坐禅だけでも真剣に…と思い直して出かけたのだった。
そして午前8時半少し前の総門下 開始時間の9時にはまだ少し間があるが、だれもいないじゃん !?
電車が北鎌倉駅に到着すれば違うんだろうけど…
山門越しに仏殿を見ても人の姿は…
結局、集まったのは管長が説法する第2日曜日の4分の1の120~130人くらい
冷たい雨も降っているし、現金なものである
11時に坐禅も終えて小降りになった境内を散策すると一番奥の黄梅院のマンサクが咲き始めていた
このへんてこりんな咲き方をするマンサクの花には思い入れがある
そのことを書こうかと思ったが、去年、リキを入れて「まんさくの花が咲いた」を書いたのを思い出した
2月12日のことだからマンサクの開花は2週間ほど早いようだ
黄梅院の門をくぐったところから見ても参拝客の姿はまばら
先々週の日曜日にはまだ蕾だった仏殿脇のウメが開き始めている
まだチラホラ…
在家のための禅道場・居士林の庭のフクジュソウ
去年の記録を調べたら1月10日前後にはすでに咲いていたので今年は遅れている
雨や曇りの冴えない日が続いているからだろう、日照不足なのだ
居士林の上に建つ龍隠庵のウメ(見出し写真も)も咲き出していたが、まだ五分咲き程度てこちらも遅れている !
暖冬だから早いと思ったけれど、去年と比較するとフクジュソウもウメもそうではなかった 気温じゃなくて太陽の光がたっぷり当たるかどうかでだいぶ違うようだ
ちなみにボクだって曇り空で暖かい日より、少し肌寒くたってきれいに晴れ上がって陽の光が降り注ぐ日を好む ♪
雨に濡れて緑青の噴いた大屋根が生き返ったように瑞々しい山門 右手前の瓦屋根は松嶺院
自転車を使わない冬場の円覚寺通いは、坐禅が終わると5キロ超の道を歩いて帰るのだが、昨日は電車を使い駅中でアジとイカの握り寿司とサバの押し寿司を買って帰り、掘りごたつにもぐりこんで200ccだけど缶入りのとっておきの日本酒をチビチビやりながら大変美味しくいただきました。
家人も留守で、冴えない天候の日曜日、こんなもんだな。