わが家の庭では今、スーパートレニアカタリーナという花が「これでもか、これでもか…」という勢いで大きく茂り、ギンギラギンの太陽にひるむことなく株を覆い尽くさんばかりに花を咲かせている。
話には聞いていて「夏にめっぽう強い」というものがどの程度なのか、なかなか想像がつかなかったのだが、実際に初めて育ててみてその生命力にはほとほと感心させられるし、5㎝前後の大きさの花の次から次に咲かせ続けるのを見ていると、その底知れぬパワーにはあきれるほどである。
正直言うとこの花の存在は知らなかった。
それが「リナリアの庭から」さんのブログを拝見するうちに、この花の何たるかを知るところとなり、わが「へぇ~、ほぉ~」精神がうずき、今春、タキイ種苗のカタログで苗を見つけ手に入れたのだった。
最初はタネを探したのだが見つからず、入手するにはこの方法が唯一だったのである。
3種類の花色が2株ずつ6株のセットで売られていた。
同じ色だけの注文ができないのが不自由だが、致し方ない。
「リナリア…」さんによれば、簡単に挿し芽で増やせるということだったので、苗を定着させる前に何本かを挿しておいたところ「あ~ら、不思議♪」じゃないけれど、「えっ、嘘っ!」というくらい超簡単に活着し、あっという間にクローン苗がいくつもできた。
まことに手間のかからない、魔法のように増える植物である。その一点だけでも感心しきりなのだ。
そして気温の上昇とともに株はぐんぐん大きくなり、同時に花は株を覆い尽くしてあふれんばかりに休みなく咲き続け……とどまるところを知らないかのようである。
いくら丈夫な植物でもこんなに旺盛に花を咲かせ続けていては"腹も減る"だろう…と、追肥をしようと思ったのだが、固形の肥料を株元にまこうにも茎が重なり合い過ぎて近づけず、やむなく液体肥料を水に溶いて散布している。
この旺盛な状態が晩秋まで続くのだという。
突然ですが、フーテンの寅さんがこのことを知ったら飛び出すでしょうな、この啖呵が。「たいしたもんだよ蛙の小便 見上げたもんだよ屋根屋のふんどし…」
地植え以外はプランターや鉢に植えているが、ひょっとして土の養分は全部吸い取られ、後には養分の全く残っていない、超やせ衰えた土だけが残されることになるんだろうなと思っている。
まっ、そんなことより、旺盛に花を咲かせ続けてくれる方がありがたいけどね♪
ブルーのスーパートレニアカタリーナ
少し大きめのプランター2つに苗を3本植えただけだが、こんなに茂っている
この花の株元を探そうとしたが、あまりに繁茂しすぎていて近づけないどころか、土のありかも分からない