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平方録

人の見る夢だから いつだって「儚い」

昨日散歩の途中、見晴らしの良い所から七里ヶ浜沖の相模湾を眺めたら、一時期は南の国に来てしまったようなエメラルドグリーンに輝いていた海の色がすっかり色あせていることに改めて気づいた。
先週一週間、太陽の出ない曇り空と雨に降りこめられた日々が続いたこともあって、だいぶ色褪せちゃったなぁと思っていた矢先だったので、高い所から眺めてその退色を再確認した格好だ。
それでも完全な元の海の色に戻ってしまったという訳でもなく、原因となった「円石藻」と言う植物プランクトンが若干残っているような感じで、色素が残っているように感じられるのは残像が残っていて、あの海の色を懐かしむ気持ちが少しばかりあるのかもしれない。
それくらい強烈な印象をもたらした海の色だった。

山の上からエメラルドグリーンの海を最初に現認したのは5月14日の事だったから、それから2週間余り過ぎたということになる。
それにしてもうたかたの如く儚いものだった。
漢字を見て改めて気づいたんだけど「はかない」って字は人偏に夢って書くんだ。
ヒトの見る夢ってのは古来からそういうことだったんだね。
そして世の中は常に移ろう。
まったくもって方丈記の世界だ。
「無常」は永遠のテーマ也。

そう言やぁ、臨済宗円覚寺派管長の横田南嶺老師直々の指導になる2度目の「オンライン坐禅会」の開催が日曜日に迫ってきたのを前にして、27日から3回に分けて「初めての坐禅」と題する事前坐り方講座がアップされている。
ボクものぞいてみたが、オンラインだから直接手取り足取りってわけにはいかないが、それに極めて近い、痒い所に手が届く親切極まる指導ぶりで、実に分かりやすい。
あの管長さんは修行僧時代に受けた様々な理不尽に疑問を感じていることが言葉の端々に感じられ、自分が指導する立場になったら従来の理不尽さが先に立つ指導方法は決して踏襲しないと心に決めたらしく、普段から優しくて丁寧なのだ。
ボクなんか、禅寺のイメージがすっかり変わってしまったくらい。
たぶん、在家でナマクラなボク以上に、実際に僧堂で修行に励む雲水や先輩僧侶たちにとって、目からうろこの指導者なのではなかろうか。
そういうところもあって、現代の仏教界で注目を浴びている僧侶の1人に上げられているということが、なるほどなぁと納得できるのだ。

そのことはさておき、事前指導のビデオ3本(27日・初めての坐禅 28日・初めての坐禅―上体の調え方 29日・初めての坐禅―呼吸の調え方)を見て坐り方のイロハを学んだら日曜日午前8時のオンライン坐禅会に参加されることをお勧めします。
嫌になったらすぐやめちゃえばいんだし、一度、騙されたと思って坐ってみてください。
命まで取らないからさ。

座布団を2枚用意するといいよ。1枚は折りたたんで尻を持ち上げるのに使うんだよ。
ではオンライン坐禅会(案内はこちら)でお会いしましょう ♪

見出し写真ともども、鎌倉山から見る七里ヶ浜沖の相模湾
薄曇りだったこともあるけれど、海の色にエメラルドグリーンの面影はなく、灰色がかって見える 5月28日12:06

こちらは5月14日に初めて気付いたエメラルドグリーンの海

同じく鎌倉山から5月14日撮影


実際に七里ヶ浜の国道134号線を車で通ったら…

南の海の色でしょ ?

遠くに見えているのは伊豆半島
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