わが家から自転車で1時間くらいの隣町の広大な丘陵地帯に今から40~50年前に造成された大規模な住宅地が広がっている。
よくできているところで中央を貫く片側2車線の道路の両側にはケヤキ並木があり、車道の外側には幅1.5mほどの自転車道、さらにその外側に自転車道の3倍くらいの幅の歩道が整備され、緩やかな起伏とともにこれまた緩やかな曲線を描いて伸びている。
まったくの人工の空間ではあるけれど、こういう整備された環境の下を自転車で走るというのも、余計なストレスを感じなくて済む分、気持ちよく走れる道路と言っていい。
そして帰り道の事…
自転車道には消えかかっているが薄っすらと白い塗料で引かれた中央線が残っている。
朝夕は通勤通学の人たちで自転車道も混雑するんだろうが、真昼間の日差しの強い時間帯だったこともあってボクがここを通った行きも帰りも、すれ違ったのは合計でほんの5、6台だった。
そしてすれ違うことはほとんどなくても、ボクは当然のこととしてキープレフトで進んでいく。それは子供のころから身に付いていることでもある。
ところが…
対向してくる自転車が右側を走って坂を下ってくる。
やってくるのは老婦人である。
ボクの方は上り坂だから速度は落ち気味だが、左に寄ってくれないかなぁと思いつつ、さらに速度を落として様子を見る。
でも、どいてくれない。まっすぐに進んでくる。このままなら正面衝突 !
すると、よけるどころかその場で止まって足をついてしまった。
正面衝突が怖かったんだろうが、今度は通せんぼだ。
それを見て仕方なくボクが右側によけたのだが、すれ違う時に「左側通行でしょ、自転車は」って言ってやったのだが、怪訝な顔をされただけだった。
普段は決してこんなことは言わず、触らぬ神に何とやらで、無視して通り過ぎるだけだが、周囲が整然としている分、腹が立った。
チラッと顔を見たが、老婦人と言ったって多分ボクより若いと思う。
「アタシのことは構わないでよ。気に入らないならアンタがどうかしなさいよ。アタシはアタシの道を行くんだから」みたいな老人が最近増えてんじゃないのか。
ボクだって立派なロージンだが、そりゃいくらなんでもまずいだろうよ。老人は対象外の社会的なルールなんて存在しやしないぜ。
わが家近くで車を運転していた時のこと。
交差点を右折して交通量の多い県道に入ると、前方を老人夫婦が横断している。
しかも爺さんの方は足がおぼつかない。ボクの車を認めて急いで渡ろうとするのだが、何せ足が悪いものだから、走っているつもりなんだろうが傍から見ると同じところでタタラでも踏んでいるようにしか見えない。
両手はまるで虚空でもつかもうとしてでもいるかのように動かすものの、そもそも虚空なのだから捕まえられっこないのだ。
まったくスローモーション動画でも見ている気分だった。
老夫婦が渡ったのは、赤信号で車が止まったので大丈夫だろうと思ったのだろうが、ボクのような右折車や左折してくる車は続いているのだ。
第一、信号のある交差点は目と鼻の先、30~40mのところだ。
足が悪いんだからなおさら安全なところを渡るべしだろうに。
まったく情けない。
身体の自由が効かない老人に限ってこういう風にルールを全く無視してかかり、周囲に迷惑を及ぼすってのは、反社会的な行為って呼んでもいいくらいじゃないかね。
社会のクズなんて呼ばれる暴力団やその類とあまり変わりないってことだ。
「人の振り見て我が振り直せ」って小学校の先生には教わった。他人事じゃない年齢に達して、心しなければと思うところ切である。
田植えをしている光景や田植えが済んで水が張られた田んぼの広がる風景を見たくなって、隣町の内陸まで自転車を漕いで行ってみた
丘陵地帯に広がる大きな住宅地を抜けて坂を下っていくと、突如としてこういう田園風景が展開する
丹沢山塊がどドンと現れ、その上に浮かぶ白い雲を見ていると、あぁ、間もなく梅雨に入り、それが明けるとギラギラの夏がやって来るんだなぁ…と気分が盛り上がる
画面の上に虫が飛んでいるのが写っていた
ずんぐりした虫に見えるけどカブトムシなら羽根を覆うカバー ? が見えるはずだしなぁ…
森と畑と山…
リズムを感じてパチリ
次にタチアオイに似た花を入れて
ここら周辺の広々した田んぼはまだ田植え前だった
準備はすっかり整っているようだが、梅雨入りまで待つのかも
ここまで来る途中、もっと市街地に近い田んぼでは田植えが済んでいた
整然と並んだ苗を渡る風は水の匂いがする ♪
自転車に乗った親子が農道を行く
タチアオイが田んぼ脇に咲いていた
花がてっぺんまで届くと梅雨が明けるって言うけれど、さすがに間もなく梅雨入りってところを演出してくれている