見出し画像

平方録

今年も咲き出した ♪

わが家から6kmしか離れていない気象庁の観測地点で35.5度を記録した昨日(28日)はさすがにパトロールは止めて家でじっとしていた。
しかし、負けず劣らずの猛暑になった昨日は午前中2時間ほど自転車で海辺のパトロールをしてきた。
いくら暑いからと言って、家に閉じこもりっぱなしではかえって体に悪い。
適度に動かして来ればいいだけだ。
 
知らない人は「この炎天下に自転車!」とビックリするのだが、自転車が走り出すと体には自然と風が当たり、暑さというものはほとんど感じない。
感じるとすればじりじりと照り付ける日差しの強さで、これはたまに「アチチ!」といささかオーバーではあるが、そんな感じの事があるくらいだ。
つまり空冷エンジンの自動車みたいなもので、走っている限り、空気が体にぶつかってくることによって体は冷やされているという寸法である。
ただし一旦止まると、ドッと汗が吹き出す。
だから汗が嫌なら、泳ぐのを止めると窒息してしまうマグロやカツオが止まらずに泳ぎ回っているのと一緒で、漕ぎ続けていればいいだけの話だ ♪
 
そのパトロールからの帰り道、山裾に沿って曲がりくねって伸びる未舗装の道を漕いでいくと、小さなお稲荷さんの祠が祀られている一段と小高くなったところの斜面に薄紫色をした花がたくさん咲いているのが目に入った。
ツルボ ♪
 
総状花序と言うんだそうだが、葉の間から細長い花茎をのばした先に小さな花を密集させている。
花のシーズンは8~9月だそうで、正に真っ盛りの時期である。
ボクはこの花のスーッと伸びた立ち姿とその薄紫色の花の色合いが見るたびに涼しげに感じられて、好ましく思ってきた。
どこにでも咲いて居そうなのだが、やはり限られたところにしか顔を出さないところも、何やら奥ゆかしさを感じさせて好感が持てる。
 
この花が終わりに近づくにつれて夏の姿も影を薄くしていくのが寂しいが、古の昔から人は時の流れというものを複雑な思いを持って受け止めてきたのだ。
なにせ「ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」の世界観が生まれる所以だものな。
 
 
 










 
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「随筆」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事