玄関前のたたきに置いてあるゼラニウムが咲きそうになっている。
てっきり初夏のころから盛んになる花かと思っていたから、厳寒期にもかかわらずつぼみのようなものが膨らんでいき、真っ赤な花びらが姿を見せ始めたのを見たときは「まさか…」の思いを強くしたものだった。
玄関は西を向いているので、そのたたきは特に温かい場所ではない。
下手をすれば、というか、北風が真っすぐ吹いて来れば家は盾になってくれず、寒風にさらされるのは間違いないような場所である。
家にへばりつくように置いてあるから、風当たりと言ってもそれほどでないのかもしれないが、太陽の光を浴びるのはどうしたって昼近くになるし、生育に適した場所とは到底言い難い。
そんな中でほころび始めた真っ赤な花びらを何に喩えたらいいのだろう。
女性の着物の裾からチラリとのぞいたそれのように、ドキリとさせられる色ではあった。
ひょっとして大自然にからかわれているんだろうか…
ネットで調べたら開花期としては「3月～12月」と書かれているが、「四季咲き性で温度が適していれば一年中開花する」とも書き加えられていた。
咲き出した時が適温ということか。
見回せば周りでは東風が吹くより前からウメが咲き出しているし、マンサクだってセツブンソウだって咲いた。カワヅザクラに至ってはセツブンソウより早く咲き出している。
春を待つ様々なものが、今年もまた半歩…いやっ、一歩づつ早いのかもしれない。
週間天気予報を見入ると来週は暖かくなりそうで、海辺の町では19℃にまで気温が上がる予報になっている。
月曜日以降13、16、19、19、16、14、14℃というのだから信じられない。
多分、この週にウグイスの初音が聞けるのではないか。そうなればいよいよ春は本番♪
楽しみに待つとしよう♪
鉢植えのゼラニウム
２、３年前にパンジーの苗のお返しと言って隣家から頂戴した苗がずいぶん大きく育った
開くのは今日か、それとも明日か…
