いつものように午前4時のラジオニュースを聞いてからベッドを離れる。
8月の初旬頃までなら闇が後退し始める時間だが、下旬に届こうというこの時期は暗い。
東側の雨戸をあけて空模様を眺める。
前夜からの天気予報は、関東地方に久しぶりに太陽が戻ってきそうだと言っていた。
さてどうか…
まだ暗いうちは雲に覆われているように見えたが、トイレを済ませ、歯を磨き、顔を洗い終えるころには夜が明け始め、ほんのりと光が戻るにしたがって雲の切れ間が広がり始めた。
そしてフト見上げた少し東の空のやや南寄りの比較的低い位置に、縦に行儀よく並んだ三つの星が光っているのを見つける。
はてな、まさかオリオン?
目を凝らすと三つ星の四隅に当たる場所にはひときわ明るく光る星があるのにも気づく。
すぐに携帯電話の星座アプリを開いて確かめるとペテルギウスにリゲルの名も…
間違いない!
冬の夜空を彩るオリオン星座がこの真夏の朝の4時に東の空に浮かんでいるとは…
確かに冬にも今朝と同じような位置にオリオン星座が光っているのを覚えているが、午後7時ころのはずである。
そして次第に高く上っていって満天の主役を務める。
何だか真夏に冬の存在を印象付けられてしまったようで複雑な気分だが、大宇宙の摂理には逆らえない。
実は一番好きな夏の次にボクが好きな季節は冬なのだ。
じっと耐えていさえすれば春がやってきて大好きな夏につながっていく…
その臥薪嘗胆のメリハリの季節こそ冬、というわけである。
昨日の夕方、やっと雨が止む時間が長くなってきたなと思っていたら、ベランダの鉢植えの花にジャノメチョウの仲間が止まっているのに気付いた。(見出し写真。ヒメウラナミジャノメかな)
腹ペコの体にようやく蜜を吸える機会が巡ってきたってところだろう。
この間断なく降り続く強い雨にチョウやトンボなどはどうしているのかと思っていた。
写真を撮る動作の最中、こちらの気配に驚いて飛び立つ行動が素早いのにビックリするとともに、この動きが出来れば心配ないなとも思う。
自然は案外しぶとい。
そう言えば夕方は久しぶりにセミの鳴き声も聞いた。
ベランダに久しぶりの朝の光が届き始めた ♪
4:25の東の空
5:18 8月上旬まではスカイラインが低くなっている所から太陽が顔をのぞかせていたが、今は右の山裾に隠れてしまっている
この金色の輝きは何日ぶりだろう ♪