色づいた稲穂の波が見たくなった。
いつもは海ばかり見ながら自転車を漕いでいるから、たまに農耕民族のDNAが騒ぐとソレッとばかりに飛び出していくことになる。
て、片道10数キロの道のりを自転車を漕ぎ、たどり着いたのはお隣の藤沢市とさらにその隣の茅ケ崎市北部にまたがって広がる田園地帯。
久しぶりの秋晴れで、今秋一番の青空が気持ちよく広がってペダルを漕ぐ足も軽さが増すというものだ。
ただ、わが家からこの田園地帯の方角は北西の方角。
この日は北風6mという風が吹いていて、向かい風にはいささか鬱陶しさを感じたが、冷たい風ではなくむしろ温かな風で、しかも久しぶりの青空がそのマイナス分を帳消しにしておつりが来た。
加えて漕ぐのも久しぶりなものだから脚力は余裕たっぷりで、途中に横たわる難物の長い登りも難なくクリア。
最近、上り坂をあっけなく登り切れるようになって、自分でもあっけにとられるほどだ。
この分ならツール・ド・フランスのアルプス・ピレネー越えなんかへっちゃらのオチャノコサイサイなんじゃないかと夢想したくなる ?!
水田地帯の真ん中を流れる小出川の土手に植えられているヒガンバナが見ごろを迎えていて、ボクのような労働市場からとっくの昔に撤退したようなジジイやバアさまどもが大勢、大袈裟なカメラをぶら下げてぞろぞろ歩いていた。
交通の便の良くないところなのだが、元気印のロージンたちはへっちゃらなんだねぇ。
いくら暇だからって、感心してしまう。
昨日から今朝にかけて何人かのブロ友さんのページには初冠雪した富士山の写真が誇らしげに掲げられていた。
実はボクも期待して出掛けたのだが、午前10時に家を出た時は既に西の地平線付近にはわた雲がたくさん湧き立っていて富士山を覆い隠してしまっていたのは誤算だった。
見たかったのは稲穂の波なので目的は達したのだが、普段から風景写真を撮ると好むと好まざるとにかかわらず写っている富士山が写っていないとなると、如何にも画竜点睛を欠くような気持ちにさせられるのは欲張りな証拠だろうね。
吹いていたのは北風だったが、暖かい風で助かった ♪
黄金色の波
黄金の海の中にスケッチのグループ
丹沢山塊 一番高い部分が大山
まだ夏の匂いが残っている
既に脱穀は済んでしまったようだ
曹洞宗の宝泉寺 ここの仁王像には屋根がなく露座のまま
大仏さんが露座だから仁王像も倣ったのかしらん