良く晴れ上がっていた空が午後になると雲に覆われてしまい、冬至の入日を写真に撮ろうと思っていたのでがっかりさせられた。
ごみ屋敷のようになっていた書斎の大掃除を何とか終えて一息入れていたら、遠くの山に日が当たっている。
まさに高浜虚子の「遠山に日の当たりたる枯野かな」の情景が広がっているのをみて「もしかしてイケルかもしれない」と防寒具に身を包んで家を出る。
目的地はいつもの富士山ビューポイント。
16:34の日の入りまで30分を切っている。伊豆の山の端に沈むのだから実際の日の入り時刻はもう少し早めにやって来てしまう。急がねば!
歩き出すと遠山に当たっていた日の光が消えてしまった。
まるで、今まで点いていた電灯のスイッチをoffにされてしまったかのように。
やんぬるかな…
まずいな…という考えがちらっと頭をよぎるが、同時に「待てよ、ひょとしたら沈む直前に雲間が開いて入日が顔をのぞかせるかもしれない」とも思い直し、息を切らせて坂道を登って行った。
結果オーライが以下の写真です。
沈んで行った夕日は今日の朝まで1年で一番長い時間をかけてゆっくりと折り返し点を通過し、そして今朝(今05:14だから06:47に)、今度は蘇った太陽として登場してくる ♪
昔の人はこれに素晴らしい名前を付けた。「一陽来復」
ここまでくれば後は春を待つばかり。ボクにとっては正月が来るよりウレシイことなのだ♪
16:22 息を切らせて坂を上り切ると…
やった! どうやら横たわる雲と伊豆の山並との間にわずかだが隙間が空いている ♪
16:23 息せき切って登って来てよかった ビューポイント到着後まもなく雲の下の端から夕陽がチラッと顔をのぞかせる♪
16:23 いいぞいいぞ
16:23 オレンジ色と灰色の2色の世界が広がる ♪
16:24 あと少しだというのに山並のすぐ上にも雲がかかっていて入日が飲み込まれていく
16;25 良かった 幸いにして下にたなびいている雲は薄いらしい 完全には隠れない
16:28 くっきりし始めた稜線の向こうに消えていく
16:28 辺りは静寂に包まれる 相模湾が陸地と接している辺りの右奥に富士山が見えるはずだが、こちらはすっかり雲に隠れてしまったまま
16:29 2021年コロナ禍2年目の冬至の入日が山の端に沈んでゆく
16:30 次に上ってくる太陽は一陽来復の太陽 ♪ 春に向かって一直線の太陽ということになる ♪