秋の彼岸を前に、少し早めの墓参りを済ませてきた。
市内の東の端にある霊園までは駅や八幡宮を挟んで9㎞ある。
大した距離ではないが、ここへ通じる道路は名うての渋滞道路で、特に気候が良くなる春秋の観光シーズンや墓参りが集中する彼岸の渋滞ぶりはひどいものだ。
何でもない時なら我が家から車で30分足らずで到着できるところを、1時間半~2時間半もかかることはざらで、まったくもって時間がもったいない。
東京や横浜に住んでいる人の墓も少なくなく、友人にも何人かいるが、墓参りの後にちょこっと鎌倉見物してうまいものでも食べて帰る…という目論見など絵に描いた餅で、高速道路を降りて朝比奈峠を上って来るだけで一日の大半を失いかねない。
そんな塩梅だから時期をずらしての墓参は"生活の知恵"なのだ。
まったく墓参りも楽じゃない…のである。
かくして、時期をずらしたおかげで渋滞ゼロの街を抜け、さっさと墓参を済ませ、浮いた時間でまだまだ陰りを見せない夏空の下、久しぶりにドライブしてきた。
三浦半島の丘陵地帯に広がる畑の中から東京湾を見渡す
三浦野菜として名高いキャベツやダイコンの一大産地が広がる
対岸の房総半島・鋸山の前の浦賀水道を湾の奥から外洋に向けてタンカーが出て行こうとしている
画面中央のツインピークスは滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」の舞台の冨山
暑さのせいなのか、この時期はいつもこうなのか…広大な畑地はどこも赤茶けた土がむき出しになったまま
伊豆大島上空付近に巨大な積乱雲が…
画面下の白く見える部分はダイコンの種まきをしたところで、直射日光や強い雨風、新芽をつつく鳥の被害を防ぐためのものらしい
三方を海に囲まれた丘の上の広大な畑地には海からの風が絶えず吹き抜けてゆく
丘陵地帯を降りて三崎漁港に降りてきた
三崎に来るときはいつも立ち寄る魚屋の店先
魚の種類が少ないので「なぜ?」と聞くと、超ノロノロの台風10号のせいで、海がかき混ぜられ続けたため、この程度しか獲れていないのだという
アオリイカとカマスを買う カマスは刺身と塩焼き、晩夏の脂の乗ったカマスは刺身がとてもおいしい
アオリイカの刺身はねっとりとした甘みのある身で、かつ歯ごたえが良く、満足♪
それにしても目立つ
店の前の横丁通りは暑さで歩く人の姿はない
鹿児島の1000mの深海からくみ上げた温泉水が100円で売られていて買ってみたらおいしい水だった
100円というのは駅や町中の自販機で買う水より安い
奥に大きな蔵を持つどっしりした構えの店が鎮座しているところなどは、かつて全国有数のマグロ水揚港だったころの繁栄ぶりを忍ばせる
かつてはこのあたりもにぎわったことだろうに…
ポルトガルの港町街みたい…
"ポルトガルの店"はたこ焼き屋で、「冷やしたこやきはじめました」だって
店が閉まっていなければ、どんなものか食べてみたかった…