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平方録

一足早い敬老会をしてきた

今からもう20年以上も前に仕事で関係のあった元県議会議員から飲み会の誘いがあって出かけてきた。

元中道政党の4人の議員たちで、ボクより10歳も年上のアラエイティー。
飲みっぷりはさすがに往年の面影はないが、どぶ板をしっかり踏みしめて歩いてきたせいか足腰はしっかりしているうえ、何より口の達者なことは相変わらずで皆さん呆れるほど良く回る舌の持ち主ばかりなのには感心を通り越して少し呆れた。

この議員たちはボクにとって日常的に特に重要な人たちではなかったが、議会内にもめごとが起きた時などに、この小さいながら老舗の会派の存在が調整役と言うかなだめ役というか、もめごとを収めるのに重要なカギを握ることが多く、そういう時に「どうなってるのさ」とか「どのあたりに落ち着きそうか」などと探りを入れるのに重宝な存在だったのだ。
そんなこんなでボクの動きは印象に残っているらしい。

味方でも敵でもなく、それでいて一目置きつつ接してしていたので「そうだ、あいつを呼ぼう」と言うことになったようだ。
ヒトの評価というのは思いもよらないものがあるものだと思うが、せっかくかけていただいた誘いを断る理由も無いから出かけている。
年に1度の集まりだが、声がかかるようになってもう3年目なのだ。
毎回ボクと部下だったまだ現役で活躍している後輩がレギュラーゲストで、そのほかに関係者に声をかけているようだが今回は生憎、ボクと後輩だけで少し寂しかった。

その代わりこの元議員グループのリーダ的存在のTさんの滑舌は止むことを知らず、2時間半もの長い間、さながら独演会。
ボクの目の前に座っていたのだが、その語り口調、表情が実に楽しそうで、往時を懐かしみ、時に自慢げに、あるいは悔しがりながら思い出をとうとうと話し続けたのだった。
あれほど気持ちよさそうに昔話をされると、もうこちらに出る幕はなく、ただひたすら飲み放題のグラスを傾けながら笑顔を返し、相槌を打ち、あるいは頷きつつ時を過ごすしかなくなってくる。
敬老の日を目前にして敬老精神にあふれるひと時だったといってよい。

実に嬉しそうに帰って行かれたのが何よりだった。
ただ残念だったのは店が出す飲み放題の緑茶ハイやウーロンハイ、グレープフルーツサワーなどがアルコールをケチっているとしか思えず、何杯飲んでも酔わなかったこと。
家に帰ってまた飲み直さなければならなかった。
酷い商売をしているものだ。

ところで今朝の気温は午前5時の段階で22度 !
東の風はとても涼しく、短パンとTシャツ1枚では寒いくらい。
夏大好き人間には悲しい朝に…

夏が去ろうとしている
(見出し写真は今朝05:52の東の空)
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