憲法を無視してアベなんちゃら立憲主義否定派一味が強引に成立させてしまった「戦争法案」の廃止や言論の自由の回復、そして「憲法改悪」阻止などを政策に掲げ、「反安倍政権」を旗印にした政治団体を作り、参院選に打って出ようという動きが表面化した。
昨日の朝刊に出ていて、それを読んだばかりで、それ以上詳しいことはまだ不明である。
しかし、政策の中には「原発廃止」なども掲げているから、でたらめでやりたい放題のアベなんちゃら政権には辟易しているが、かといって野党のだらしなさにももっと呆れているという、至極まともに世の中を考えて心配しているものの、投票したい政党がないという無党派層の受け皿としてはもってこいの予感がする。
うまく組織でき、マスコミも動きを的確に伝えることができれば、大きく化ける可能性があり、その点で期待して注目して行きたいと思っている。
肝心の誰がこうした動きの主語、つまり主導しているかと言えば、安全保障法制について開かれた国会の公聴会に呼ばれた3人の憲法学者が口をそろえて「安保法制は憲法違反」と切り捨てた中の一人、保守の論客として知られていた小林節慶応大名誉教授らだそうだ。
この小林名誉教授は「改憲派の重鎮」としてかつては自民党議員たちに現行憲法を説明し、改憲ポイントを指南してきた「改憲派のブレイン」であった人である。
それが、憲法学者の一人として、現状に対する強い危機意識を持って立ちあがったのである。
最近出版された樋口陽一東大名誉教授との対談をまとめた「『憲法改正』の真実」という新書本で小林名誉教授は言いきっている。
「戦争法案は、明白に憲法に違反しています。この違憲立法によって、最高法規である憲法が否定されてしまった。今回、日本の戦後史上はじめて、権力者による憲法破壊が行われたわけです。私たち日本人は、今までとは違う社会、異常な法秩序の中に生きている。そして今度は、憲法を否定した当の権力者が憲法を改正しようとしている。この事実を私たちは深く受け止め、この状況をいかに打破するかを考えなくてはなりません」
「奪われてしまった民主主義を奪還すること、破壊されてしまった憲法を回復すること、壊されつつある日本の社会を守ること。そのための長い戦いが始まっているのです」
ここで示された認識は私の現状認識とも完全に一致している。
小林名誉教授は三重県の自治体の長が呼び掛けた違憲立法審査請求の原告団長にも就任していて、実際に提訴しているかどうかは今のところ不明だが、成立した法律によって明らかな不利益がもたらされない限り違憲立法審査できない仕組みになっているから、それを待っているところかもしれないが、いずれにしても、研究室に閉じこもっているのではなく、行動を起こそう、可能ならその先頭に立とう、としているところが頼もしいのである。
10人以上候補者がいると公職選挙法の規定に基づいて政党に準じた選挙運動ができる「確認団体」になれるため、10人以上の擁立を考えているようだが、20~30人擁立してみたらどうなんだとさえ思う。
比例区からの立候補を計画しているようだから、案外票を集めそうな気配である。
最初は野党統一候補の道を探ったようだが、民進党が乗り気でないため、時間切れを懸念して野党との連携を棚上げし、今回の道を選んだそうだ。
自らの政権の体たらくが巨大与党を誕生させてしまったのに、立憲主義が否定されてもなお煮え切らず、どこまで足を引っ張れば気が済むのか知らないが、足下の危機を直視できなような政党には消えてもらうほかない。
残念だが、目を覚まさないなら置いて行くしかないんである。
あまり時間はないが、選挙資金などもインターネットで支援を募るというから、協力できることはしていこうと思っている。
なにしろ、長い戦いが始まっているのである。
とにかく、アベなんちゃらたちに強烈なお灸をすえ、できれば引導まで渡さなければならないのだ。
横浜イングリッシュガーデンの「ホワイトガーデン」
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