普段は電車しか使わないが、今回はたまたま横浜のみなとみらい地区でのイベントに顔を出した後中華街に移動して昼食を取り、さらに南に30キロほど移動してちょっと辺鄙なところを尋ねなければならず、雨も降っていたし、他に3人の同行者がいたのでやむを得ず車にしたのである。
藤沢と横浜の市境辺りから入った横浜新道の上り線はスイスイと走れたが、下り線はボクが入ったあたりから横横道路との交差地点辺りまで延々と渋滞が続いているのを見て、行楽地だからもしやと思ったのが的中してしまった。
みなとみらい界隈は休日になると混みあっているのである程度は覚悟して行ったのだが、それは想像をはるかに超えていた。
ジモティーしか使わないようなオフィスビルの地下駐車場に車を止めたのは、みなとみらい地区に入った途端、車が進まなくなり、ウロウロ駐車場を探すどころではなかったからだが、それでも100メートルほど走っただけですんなり止められたのはラッキーの一言に尽きるだろう。
あのまま渋滞に身を任せていたらと思うとゾッとする。
1時間半ほどイベント会場にいて、12時半過ぎにいざ中華街へと再び地上に出てみると午前中にも増した渋滞で、片側3車線の道路は牛歩の列と化している。
国会が混乱したりすると、抵抗する術の少ない野党が採決に当たって速やかに投票しないで、あえてノロノロと投票する牛歩戦術を使うが、まさにその牛歩並みの速度なのである。
この大渋滞はみなとみらい地区から山下公園や中華街に通じる道路まで延々と続いているのだが、そこを一歩外れるだけで途端にスイスイと走れるのだから、これまた不思議と言えば不思議である。
原因はいくつかあるようでが、一つはみなとみらい地区の一角にあるアンパンマンミュージアムへの車が駐車場に入りきれないのでウロウロすることと、駐車場の空き待ちの列が道路をふさいでしまうこと。
もう一つがお盆期間中の仕掛けなのか、桜木町駅周辺にあのポケモンGOが出現するという宣伝がされているそうで、JR桜木町駅ではホームの駅名表示板にもピカチュウの絵が張られていて大勢の人が写真を撮っていたという。
車だからよく分からなかったが、確かに言われてみれば界隈のあちこちにピカチュウの大きな看板が目についたから、結構な費用もかけて人を集めているようである。
あの界隈の道路は右折禁止も多いから、よそから来た車があっちへウロウロ、こっちにウロウロと駐車場を探しながら右往左往しているのも大きな理由である。
確かに電車を使うにせよ車で来るにせよ、横浜の中心部は観光には便利でしかも魅力的なところであることは間違いない。
混雑を覚悟のうえでやってくる観光客はまだしも、間抜けなのは所用で仕方なしにやってきたボクのような人間である。もっと想像力を働かせるべきだった。
おかげで普段なら車で5分で着く中華街まで50分もかかるありさまで、駐車場にも目当ての店にもたまたますんなり入れたが、中華街は見たこともないような人の波でごった返していた。
同行した友人の「あのアサリそばをもう一度食べたい」という、たっての願いでその店に行ったのだが、軽薄なタレントがテレビで得意げに紹介したらしく、いつもの行列はボクらが店を出る時には長蛇の列に延びていた。2時15分過ぎの話ですぜ。
ボクの地元の町もそうだが、観光客が集中する時期、時間帯には近づくべきではないのだ。
必要があれば観光客の皆さんが引き上げた後に出かければいいだけで、混雑を避ける術はいくらでもあるのだ。君子危うきに近寄らず。ちょっと違うか…
横浜新道下り線の大渋滞も解消していて、30キロ南の目的地まで一部のプチ渋滞を除いてスイスイ走れたお陰で50分で着いた。
これが日常のあるべき姿なのだがタイミングを選ぶ必要があるのは言うまでもない。便利な都会でそこそこに暮らそうと思ったら意志だけではどうにもならず、ある意味の僥倖を当てにする必要があるのもまた現実なのである。
ふんとにひでぇ~目に遭ったぜ!
イベントにはちびっこに大人気のギョギョギョのさかなクンも登場。質問が終わらないうちから「はい! はい! 」と元気いっぱいの手が上がって盛り上がった
こちらの「らんま先生の楽しい実験ショー」も実験結果が示されるたびに「おお~っ! 」とか、「え~っ! 」という驚きの声やため息が漏れていた
中華街「吉兆」のアサリそばはスープの最後の一滴まで絶品。アサリは大きめのものが14、5個入っている
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