「そろそろだろう…」
そう見定めて、一日の中で最も気温が高くなるころ合いを見計らって近所の2か所のソメイヨシノの観測木に行ってみた。
周囲の山々に春霞がたなびく春らしい長閑な午後のひと時である。
道すがら、目をつけていたタラの芽が何者かによって横取りされているのを見てがっかりしたが、ソメイさん家のヨシノちゃんが「おまちどおさま」とこぼれんばかりの笑顔で迎えてくれて「おぉ♪」とすぐに機嫌を直す。
午前中、ちょっと気になることがあって時間を費やしたが、取り越し苦労の類だと分かって胸をなでおろしたことも相まって、今年の開花はことのほか心がウキウキと跳ね回るような心地である。
東京や横浜にはちょっと遅れたが、これをもって鎌倉のソメイヨシノの開花宣言といたしませう。
正真正銘の本格的な春がやって来た♪
「やぁ♪」
開花宣言に必要な「5~6輪」どころか、枝という枝にチラホラチラホラ…
弟や妹たちがうずうずしている
サクラは青空の下が似合う
もう1か所の観測木の方はここまでだった
あと1歩の観測木から数メートルしか離れていない風の通り道から外れたところのサクラは咲き始めていた
観測木への道すがら通過した森の中にも春霞が降りてきていて木々は笑顔で出迎えてくれている
萌え出る新芽の若々しさはソメイさん家のヨシノちゃんの色香にも負けじと…
周囲の山々には春霞がたなびいておりました
長閑な長閑な午後のひと時でありました
この山一帯は間もなくヤマザクラのピンクや白い花々でパッチワークのように彩られることでございましょう
ガイドブックにこそ載りはしませんが、それはもう桃源郷というものがあるとすれば…というくらいの光景が広がるのでございます♪