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平方録

コロナ禍のゴルフと居酒屋

2年ぶりにゴルフをしてきた。

誘ってくれたのは60歳を過ぎて移籍した会社の同僚ら。

1人はまだ現役で会社の屋台骨を背負ってコロナ禍で奮闘中。リタイア組の紅一点は「絵を勉強したい」と社会人枠で京都の芸術大学に入り無事に卒業、さらに大学院に進んで学び続けるというのめり込みようである。

大学院を修了したら京都で個展をするつもりだから、絵を見てもらった後、京都のゴルフ場でゴルフをしようよということになった。

多分2023年春以降ということになるのだろう。

絵を見てみたいし、ゴルフの方はともあれ、京都にも久しく行っていないのでブラブラしたいと思っている。

楽しみなことだ。

 

それにしても寒かった。

鎌倉市と横浜市の間の尾根筋に伸びる天園ハイキングコースの北側斜面に広がっているゴルフ場だから、北風がもろに吹き付ける。

晴れていればミナト周辺の高層ビル群も見えて、それなりの景色なのだが、一寸の日差しもこぼれてこなかったのでその不景気さも寒さに輪をかけた。

一昨日までは好天が1週間近くも続き、気温も15~16℃はあって暖かかったのだから、その落差には愚痴の一つも漏れようというものである。

天候のせいにしてはいけないが、お陰で身体が縮こまってしまったか、パーもバーディーも一つづつしか取れず、もうちょとやれるはずなのになぁと、2年ぶりにしては不満が残る内容になってしまった。

 

当然のことながら積もる話もしなければならない。

それを見越して最初から車を運転してこなかったので、駅前の繁華街に出て午後4時前から営業している居酒屋に入る。

居酒屋に入るのも2年ぶりの事。感染対策をきちんとしていて、しかも空いている店を探した。居酒屋にとっては客に間違いはないのだが、敵みたいな存在かもしれない。

時間が時間だから客はほんの2、3人程度なのは良かったが、6人掛けのテーブルに4人で座ったのはいいとして、対面同士を仕切るアクリル板がないうえ、ボク以外のメンバーはすっかりマスクを外してしまって屈託なく飲み食い且つ声を立てて笑うのが気になった。

ボク1人が杯を口に運ぶ時だけマスクをずらし、肴をつまむときもまたマスクをズラして食べ物を口に含むと再びマスクを元の位置に戻してモグモグやったのだ。

当然、話をするときはマスクをしたままである。

他の3人はそういう様子を見てハッと気付いてマスク会食の仕草を真似るが、長続きせずに2時間余り。

感染防止対策に案外鈍感なのにちょっと意外な感じを受けた。

世の中ってのは案外こんなところなのかと、いささか拍子抜けというか残念な気分だった。

まぁ、ワクチン接種を終えているから…という安心感もあるのだろうが、今騒がれているオミクロン株は感染力が強く、しかもワクチンの効果を無力化させてしまう恐れもあるというから、注意し過ぎてし過ぎることはないように思う。

それこそがコロナ禍でもそれなりに楽しく生きる術だろうと…

 

(見出し写真はゴルフコースのはるかかなたに見える横浜の高層ビル群)

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