南東にある低い山の端から細い三日月が昇ってきた。
時刻は午前5時を回っている。
昨日もほぼ同時刻にパソコンに向かっていて、ふと上げた視線の先で捕らえiphoneで撮影を試みたが、あのシャープな線は全くでなかった。
今朝の三日月は昨日見た三日月よりさらにやせ細ってシャープであり、まさに"Thiis is 三日月"そのものだと思う。
望月も悪くないが、やはり印象の度合いから言うと三日月のインパクトの方が強いのではないか。
特に昇り始めと沈みかけているような、手を伸ばせば届きそうなところに浮かんでいる場合は、地上の家並みに近いという点でも、ボクらの生活圏に入り込んできているような身近感にあふれるから、一層親しみがわくというものである。
もちろん人によってその辺の受け取り方は異なるのだろうが、少なくともボクは三日月と満月を見比べた場合、明らかに三日月に心が躍る。
そんなことを書いている間にも、窓外の三日月はぐんぐん高度を上げている。
後ろから太陽が追いかけてきているし、できるだけ遠くまで逃げなければいけないのだが、追いつかれる運命にあるのは間違いない。
追いつかれて夜が明けてしまっても、この三日月はまだ白っぽく見えているのが普通で、古の人は満月を過ぎて新月を迎えるまでの月を総称して「有明月」と呼んで好意を寄せてきた。
31日の大みそかが新月で、元旦に再び満月の1%の光量ながら糸のような三日月として復活し、3日目にはもう12%の光量を取り戻した三日月が見られるはずである♪
う~ん…東の空がずいぶん白んできたな。
まさに有明の月になってきた♪
ナンテンの木に真っ赤な実がたわわに実っている奇跡
センリョウの実がかくも盛大に実っている奇跡
こっちでも…
黄色いセンリョウもまた然り
マンリョウだってお手本のように身が鈴なりになっている奇跡
ナンテン、マンリョウ、センリョウ三巨頭そろい踏みの奇跡
マンリョウ役者とセンリョウ役者のそろい踏み
クチナシの実まで…
ここは鎌倉・長谷の光則寺
鳥に食べられずに様々な実がたわわに実っている本来の光景は、ボクには奇跡としか思えない