今朝午前4時5分過ぎにベランダに出て見ると満天の星空である。
夜中に雨が降ったらしくサンダルが濡れていたのを裏付けるように、空気中のチリが洗い流されたと見えて視界が澄みきっている。
だいぶ天空の位置に近づいているオリオン座の三ツ星近くに見える「オリオン大星雲」が目を凝らせば見えそうなくらいだ。
西の方に少し雲があるような感じがしたが、これから明るくなる東の空には雲一つない。
予報では確か関東南部の一部だけが曇りマークだった。しかし、最近の天気予報は当たり外れが大きいのでそれも出たとこ勝負のようなものだと思っている。
実際、晴天が広がっているのだから早朝のエクササイズには格好である。
第一、気温は24℃程度しかないので涼しい。
涼しければ陽が昇ってから出掛ける手もあるが、日曜日の鎌倉・湘南の海沿いは地元の人はもちろん観光客やその車でごった返すので出来れば避けたい。
ともあれ、踏ん切りをつけるまでに若干もたついたこともあってか、家を出てみると雲が広がり始めている。
まったくキツネにつままれたとはこのことで、直ぐに晴れるだろうという期待は外れ、東の地平線付近を残して全天に広がってしまった。
こういう状況ではどういう夜明けの相貌が見られるのか…
これまで北斎センセイご機嫌の「赤富士」が現れたし、「光のパイプオルガン」とか「レンブラント光線」などと多くの名前を持つ「光芒」の神秘的な〝舞〟といった大自然が醸し出す名演技にうっとりとさせられてきただけに興味は尽きない。
振り返って考えて見るに、赤富士も光芒も上る太陽光線の輝きがあってこそだった。
それが雲に遮られるとなると、やはり具合はよろしくない。
それでも雲間からチョッピリでも光が射すと光に照らされた辺りの光景は生き生きと輝くのだが、直ぐに幕が閉じてしまうように雲が光を遮ると、その瞬間に元の木阿弥の陰気な光景に戻ってしまう。
やはり「光」なのだ。光が当たらなければ話にならない。
海辺を離れて家に戻ろうと国道134号渡って帰路に就こうとするとヘリコプターが1機近づいてきて目の前の海の上でホバリングを始めた…
早朝から岸近くで騒音をまき散らすホバリングとは尋常ではない。
何事が起きたのか…
5:06 稲村ケ崎 所々に青空の断片があるのだが、優勢なのは雲
5:20 片瀬東浜 この時刻あたりからこの浜辺で異変が起きようとしていたらしい
5:27 湘南港防波堤 地平線近くの雲間から太陽が顔をのぞかせる
この堤防の上にはすでに太公望がずらりと釣り糸を垂らしている
5:29 防波堤の上から伊豆半島が横たわる南西方向を見ると伊豆半島のあちこちがボォッと赤く染まっているのが目を引いた どういう理由だろうか
5:32 下弦の三日月と湘南港灯台
5:34 上る太陽と三日月のランデブー
5:35 この時間に釣りに来た人が釣り糸も垂らさず、そのままUターンして帰って行く不思議…
湘南港の岸壁も防波堤の上もすでに大勢の釣り人で割りこめるスペースはなく、あきらめて別の場所を探しに去る太公望がたくさんいてびっくり
日曜日は5時半の到着では遅いのだ !?
5:55 片瀬西浜 スポットライトのように朝日が差しかける
5:56 西浜の沖合には漁船が数隻操業中
船尾から降ろした網を引いていたからシラス漁かもしれない
5:57 幼い少年2人を前後に乗せた父親が平べったいボートを浮かべ、湖のように波のない沖へと出て行った 海賊ごっこ?
6:02 こちらのご仁も平べったい板のようなボートから釣竿を出していた
6:05 その脇をやはり平べったい板に船外機を付けた男2人が釣り竿を持って沖に向かう ホントに波がなく海面がまっ平らだ
6:07 生活の懸かった漁師は網を流して船を走らせる
6:21 帰りかけるとヘリが飛んできて片瀬東浜の海上でホバリングを始める
6:24 神奈川県警のヘリのようだ
6:26 海の上も神奈川県警の警備艇が2隻 陸上には藤沢消防の救助工作車2台と救急車1台が出動中
近くにいた消防隊員に聞くと「男性がおぼれたという通報で出動しています」と言っていた
家に帰るとNHKテレビのニュースが「群馬県から車で遊びに来て遊泳中だった男性の姿が見えなくなったと、一緒に来た男性から5時40分ごろに110番通報があり、行方を捜索している」と伝えていた
通報が40分だとすると、異変があったのは30分前後あたりの事だろう
どうせロクに寝もしないで車を運転してきて、いきなりドボンと海に入って泳ぎ出したらちょっとヤバいってことは分かりそうなもんだけど
特に今朝は涼しかったし…