サンマに続いてカツオが獲れないんだそうだ。
今の時期なら、たっぷりと脂を蓄えた「戻りガツオ」が美味しいころなのに、水揚げで全国トップクラスの気仙沼港にはその姿すらないのだという。
本来、黒潮に乗って北上するカツオの群れは千葉県の銚子沖で黒潮から親潮に乗り換え、さらに北上を重ねて北海道沖まで到達すると、そこからUターンして戻ってくる。
三陸沖から北海道沿岸にかけての豊かな漁場で小魚の群れを追い、丸々と太った身体にたっぷりの脂を蓄えるから、これが美味しくないわけがない。
ボクは初夏のカツオよりもよっぽど好きで、秋にはわが家でも何度か食卓に上がり、日本酒がことのほか美味しくなるという旬の味なのである。
それが…今シーズンは確かに一度も口にしていない。
山の神によれば魚屋でもスーパーでも見かけないのだという。
カツオよ、お前もか!…だが、何となく理由が分かっているらしい。
銚子沖まで到達した黒潮の流れは、そこから東に向きを変えて太平洋を横切って北米大陸方面へと流れていく。
その流れにそのまま乗っかって日本列島から遠ざかってしまうので、戻るどころの話ではなく、今頃は太平洋のどのあたりをさまよっている事やら…と言うことのようである。
水産庁は銚子沖に急いで「 ↑ 戻りガツオ様ご一行方面 → 北米大陸鉄砲玉方面」とかナントカ書いた標識を立てなければならない。
ひょっとすると、カリフォルニア辺りの漁師が水揚げして新年を迎えるころにはロスやシスコなどの西海岸のすし屋の寿司ダネになっているかもしれない。
カリフォルニアロールの次の名物はカリフォルニアカツオってことになったら日本人も顔色なくなるよ、きっと。
幕末のころ、土佐の漁師で乗っていた漁船が時化のため操船不能に陥ってアメリカ大陸まで漂流し、その後日米の懸け橋の一翼を担ったジョン万次郎と一緒じゃないか。
カリフォルニアでの寿司ダネに「マンジロー」とか「マンジローガツオ」なんて名前が付いたりして…♪
以下はわが家で赤く染まり始めた実
オキナワスズメウリ
リースなどを作る山の神が毎年タネを蒔いて育てている
センリョウ 今のところ鳥に食べられないでいるが、正月まで持つかどうか…
この後、山の神はネットをかぶせていた
ナンテン 例年、直ぐ鳥に食べられてしまうかして滅多に紅い実は見られないが…
今年はどうした風の吹き回しか、ビッシリではないにしても紅い実が目立つ♪
紅くはならないけど鉢植えのレモン
マンリョウ(わが家のマンリョウの実はまだ緑色 これは光則寺境内)
ローズヒップ(わが家にもあるけれどここまで赤くないので… 横浜イングリッシュガーデン)
カラスウリ(茅ケ崎・里山公園)