前日に引き続きバラの剪定・誘引作業。
午前10時に始めて昼飯も食べず、午後2時過ぎまで4時間余り。
風がなく、日差しを浴びながら作業をしていると、背中に温かさを通り越した"暑さ"さえ感じるほどで、気持ちがよかったせいでもある。
せっかくの作業日和に昼飯で中断してしまうのがもったいなくて、作業を終えた後にワインでも飲みながら何か適当なものをつまめばいいやと思い、一気通貫での作業になった。
結局、ミモレットなど数種類のチーズとビスケットをつまみながらワインを飲み、すっかりいい心持になった。
ビスケットよりフランスパンの方が好みだが、生憎なかったのだから仕方ない。
いつものことだが、つるバラの剪定誘引では指先や手の甲がバラの棘で傷だらけになる。
当然、血も流れるから、いわば"流血の事態"である。
誘引作業では棘で傷つかないよう皮手袋をするのが常識なのだが、バラのつるを細いひもでアーチなどに結束する場合、ごわごわの皮手袋をしていては作業効率が悪いので、せめて片方の手袋を外す。
ただし、ボクの場合は両手とも素手のままでやる。
そのため、注意していても必ず傷ができて血が流れるというわけである。
この傷が風呂に入ると沁みてじんじんと痛むが、どっちにしろかすり傷だから、むしろ心地良い痛みと言ってもいい。
あぁ、生きている…♪、という感じが何とも言えない。
今日も昨日と同様の13℃くらいまで上がるらしい。
明日はさらに気温が上がって15℃くらいになるそうだから、一気呵成にやっつけるチャンスのようだ。
人類の未来こそかかってはいないが、"流血"をいとわず、ひるむことなく前進あるのみ♪
一旦は赤になる気で芽吹きをり
大正時代の後藤比奈夫の句だが、何とも言えないおかし味があり、この種の芽吹きを目にするたびに思い出す句である。
しかし、この句は春の芽吹きを詠んだもので、寒中のそれではない。
鉢植えのバラの一つの葉が赤くなっていることには気づいていたが、蕾がここまで膨らんでいることまでは気が付かなかったから、ちょっと驚いた。
しかし、せっかくだから…と咲かせてしまっては養生にならず、初夏の花盛りに影響が出るのは必至なので、つぼみも葉っぱも容赦なく、きれいさっぱりむしり取った。
このところ続く異常な気象現象のせいでもあるのか、寒中にわざわざ蕾を膨らませるその健気さに少なからず心が痛む思いを感じたのでありました。
春までゆっくり休んでくれたまえ。
つるバラがまだ残っているが、鉢植えのバラの剪定にも着手