昨日は日中、車を運転して隣町とを往復したら外気温が27度を表示してオッ! と思った。
これまでも2、3日は25度を超える夏日というのがあったんだろうが、体感として実感したことがなかったので「27」という数字を目の当たりにしたという点で軽く衝撃的ですらあった。
ただ湿度が低かったせいか、といったって何パーセントだったか確かめたわけではないので単に皮膚感覚で言っているだけだが、自然と汗が垂れてくるような日本の夏特有の蒸し暑さはない。
おまけに南寄りの風が適当に吹いていたので、しのぎやすいと言えばしのぎやすかった。
午後、買ってきた野菜の苗をプランターに植える作業をした時、日陰に入ると風のせいで肌寒さを感じるほどだったのは、まだ夏が本格化していない証拠だろう。
夏大好き人間とすれば、まだまだ〝暦の上の夏〟に過ぎない。
忍び音ばかりでホトトギスもまだ独特の甲高い鳴き声を響かせてはいないし、セミが鳴き始めなければ夏とは言えない。入道雲も必須だし…
今年はサクラの開花こそ順調というか、例年より早かったが、その後は寒い日が続いたため、サクラの花が思いもかけずによく保ったのはいいとしても、その他の植物の生育が軒並みといってよいほど遅れている。
お陰でわが家のハナミズキはとうとう花を咲かせなかったし、バラたちの開花は「空蝉」を除いて軒並み遅れていて、ようやく「ノリコ」が咲き始めたが、いずれも2階のベランダの日当たりの良い所で鉢植えで育てているもの。
地植えしている同じ「ノリコ」はまだつぼみが硬いし、他の品種もすべて開花までもうしばらくかかりそうだ。
原因は気温が低めだったということに尽きると思う。
わけても朝晩の冷え込みは例年と違っていて、今朝は部屋の温度が23度あってさすがにガスストーブのお世話にならなかったが、一昨日は20度あるかないかで、我慢をすればストーブをつける必要もないのだろうが、人さまより寒がりだし、午前4時に起きて辺りがまだほの暗いうちはパソコンに向かってじっとしているだけでは赤い炎が恋しくなるのだ。
この朝晩の冷え込みは案外な効能をもたらしてくれているようで、花の遅れは気に入らないが、花に群がるアブラムシの被害が今年はまだ全く出ていない。
バラが咲いていないのだからアブラムシもまだという理屈も成り立つが、パンジーやらネモフィラは盛りを少し過ぎたところだが、例年うっとおしく感じているアブラムシの
被害が今年ゼロなのは嬉しい。
こういう経験は初めてで、こういうこともあるのかという思いである。
ひょっとすると北国で植物を育てると、似たような現象が毎年繰り返されているんだろうか。今度友人に聞いてみよう。
アネモネの花が終わってプランターが空いたのと、冬の間重宝したサラダ菜やレタスミックスという葉物野菜が終わりかけているので、新たにワサビリーフとバジル、セロリ、レタスの苗を買ってきて植え替えた。
元来、花より団子ではなくて〝団子より花〟を標榜する花咲爺を自認しているので、野菜は買って食べるものと決めていたが、広い畑を持っている友人がプランターでも野菜栽培をして朝食のサラダの野菜は自家製で賄っているのを知って真似ているのだが、案外これが重宝で、わが家の朝食にも上ってもらってやっぱり重宝しているのだ。
一株80円前後の苗が超新鮮朝摘み野菜となって役立ってくれる !
おそらく盛夏の野菜はこれにあと少し買い増す程度で賄えることだろう。ミニトマトも少し前に買ったので彩も加わるって寸法である。
花咲爺もマルチ爺の時代なのだ ♪
サルビア・ネモローサ・カラドンナ
多年草で植えっぱなしで良く、しかも花は長持ちするので、バラやパンジーなどと一緒に植えると引き立て役に回ってくれて張宝する
「空蝉」はまだ1番花。依然としてあでやか、妖艶 ♪