結社と言うほど志操堅固な連中の集まりとも思えないから、そういう言い方はちょっとおこがましいので使わないが、はたから見ると結社であるらしい。
そういう謙虚な? 姿勢の会なのだが、この会の存在を知りその活動ぶりを知った連中の目から見ると、酒が目的なのか句を吟じ愛でることが目的なのか判然としない部分があるようである。
そういう疑問を耳にすると、ボクらは決まって答えるのだ。
フン! 何を石部堅吉みたいなことを言っているんだ、どうして一度に両方を楽しんではいけないのか、バッカじゃないのか、と。
日本人の悪いところだ。何かやり始めるとすぐに〇〇道などと「道」を究めるのだとか言ってわき目もふらずにやって、挙句にモノにならずに野垂れ死にするのがオチなのだ。
ボクらはそういう愚かなヒトたちとは一線を画しているのだ。
遊びごとってのはまなじり決してやるもんじゃないんだよ、お立合い!
人生は長いようで短いのだ。
「梁塵秘抄」を覗いてごらん。
遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん 遊ぶ子どもの声きけば わが身さえこそ動がるれ
こういう世に名高い歌があるではないか。
そう、ボクらは短い人生を子どものように純真に、屈託なく生きようとしているんですよ。
だから若山牧水が
かんがえて 飲み始めたる 一合の 二合の酒の 夏のゆうぐれ
などと詠むと大いに感激し、「二合」という言葉も入ってボクらに敬意を表しているゾ、この無類の酒好きを名誉会員として迎え入れてはどうダ、ぜひともお迎えすべし、などと叶いっこないたわごとを並べて妄想に浸ったりするのである。
しかし牧水センセイの名誉会員云々はともかくとして、何の因果か今年の夏はしみじみと独酌を楽しむような夏の夕暮れがあっただろうか。
8月は季節外れの梅雨のような天候にたたられ、ようやく安定した中秋を迎えたなと思ったら、何と今度は秋雨前線が停滞するありさまである。
天高くどころか、天井は低く垂れさがってしまったまま一向に雲はどかぬ。
おまけにシトシトと冷たい雨を降らせるから、今朝だってガスストーブをつけて書いている有様なのだ。
白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の 酒はしづかに 飲むべかりけり
こんな悪天続きだと、いくらセンセイが白玉の歯の持ち主だって濁ってしまうぞ。
第一、ジメジメした秋の夜の酒なんておいしいわけがないじゃないか。
と言うことで、いささか牽強付会ではあるけれど、わが作句作業は滞り気味だという愚痴りになってしまいました。
実に迷惑な話なのだ。
数日前に写真を載せた白いタデは野生種だが、アカマンマのような園芸種が横浜イングリッシュガーデンにもあった
ローズヒップが見事に…
開きかけたつぼみにスポットライトが…
おなじみシュウメイギク
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