平方録

そうだ! 「怒りの声」なのだ!

「改憲派」の重鎮として知られた小林節慶応大名誉教授が中心になって政治団体「国民怒りの声」を組織し、「反安部政権」を旗印に「戦争法」廃止や「憲法改悪」阻止を政策に掲げて参院選比例区に10人以上の候補者を立てる事は昨日書いた。

この動きに対して「そんな事をしたら反政権票が分散してしまい、結局与党を利するだけだ」という反応が野党から出ているそうである。
やんぬるかな。おそらく野党第一党の民進党辺りからそういう愚痴が出てくるだろうことは十分予想された。
本当に、とことん馬鹿で、情けない奴らである。
巨大与党の誕生を許したのは一体どこのどいつなんだ?
そのために今どのくらいの有権者が投票先を求めて漂流してしまっているか、知らないとは言わせない。
そんな状態なのに、どうやって巨大与党に対抗しようというのか。

第一、小林先生たちから統一名簿方式による野党統一候補擁立を持ちかけられたのに、煮え切らず、このまま手をこまぬいていれば、それこそ離れてしまった有権者や自民党支持者でも戦争法は嫌だと思っている有権者を呼び覚ますことは不可能である。
その挙句、ズルズルと惨敗することは必至だろうに。
だからこその小林先生たちの行動なんである。

確かにこのことによって、一気に政権を打倒して政権交代まで持っていけるかどうかは、疑問符が付く。
ならば、代案を示してみよ!
小林先生たちをして、それならそちらに協力しましょうと言わしめるだけの代案を示してみよ!
巨大与党の横暴を阻止する代案を示してみよ!

そういう自己中心の狭い了見でいるから、有権者の気持ちがまったく分かっちゃいない体質だから、いつまで経ったって支持が戻らないんだよ。
そんな事も分からないで、よく国会議員が務まるものだ。
ノー天気で底抜けの間抜け加減は国宝級である。行先は議事堂ではなくて博物館だろう。
いい加減に目を覚ましたらどうなんだ? 君たちこそ巨大与党を利してしまっているじゃないか。

喫緊の最大課題は立憲政治を取り戻して、「戦争法」を破棄し、憲法の改悪を阻止して民主主義を取り戻すことである。
それに向けて、何とか力を合わせられないんだろうか。
野党第一党の民進党は民主の名前を替える際に解党を選べなかったんだ。それが限界なんだな。つまり期待できないってわけさ。
しかし、このままズルズルいけば、巨大与党は参院でも3分の2の議席を確保しちゃうだろう。
ならば、せめて市民レベルで抵抗を試みようというのが、小林先生たちの動きなのだと思う。

自民党の憲法草案なんて、国民を縛るためのものとしか思えない、時代錯誤も甚だしい草案である。
まごまごしていれば、それが通っちゃう可能性が出てきてしまう。
それだけは何とか阻止したいのである。



わが家の垣根で「ローゼンドルフ・シュパリース・ホープ」が2輪開いた。ツルバラで最初の開花である。蕾は比較的たくさんついているのだが、残念ながら2割はバラゾウムシに食われてしまって、とても悲しい
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