だから離れて暮らしていても、孫達の日々のエポックや近況が瞬時に届くわけで、随分と重宝している。
こちらも時々美味しいものなどの写真をアップして羨ましがらせたりしていて、大人げないことだが、参加しているのである。
昨日は小1の姫が生後3か月の妹君に本を読み聞かせている写真がアップされた。
前の日は「ジャッキーのパンやさん」という幼児向けの絵本だったのが、昨日届いた写真で読み聞かせている本は、何と11月の姫の誕生祝いに送った「わたしの『やめて』」という、安保法制に反対して出版された子供向けの絵本で、子どもたちが「戦争は絶対に止めて」と訴えている内容の絵本なのである。
正月休みにわが家に遊びに来ていた姫から突如、「戦争のお話をもっとして」と言われてびっくりし、戦争というものは、どちらの国にも悲しみと苦痛しかもたらさないものなのだ、いきなり爆弾が落ちてきて街はめちゃくちゃに壊されて、沢山の人が死んだり大怪我をしたりして、家族だってばらばらになってしまうんだよ、などと説明してあげた。
話を聞く間、じっと黙って、身動きもしないで聞いていたのが印象的だったのだが、何と驚いたことに、まだ3カ月しかたっていない赤ん坊の妹にもその怖さを伝えようとして、読み聞かせていたんである。
本の中身も、じいじの話も、姫にとっては相当なインパクトだったことが、うかがい知れるのである。
テーマ的に小1にはまだ難しいだろうとは思ったが「鉄は熱いうちに叩け」というから、理解できてもできなくても、頭の片隅にそういう問題があるのだということだけでも残ってほしいものだという気持ちで、プレゼントしたんである。
小学生の理解力というのは、大人の想像をはるかに超えるものであるらしい。
うかうかしていられないのだ。
これからもまだまだ、成長の度合いによっていろいろ説明を求められるはずである。しっかり対応していきたいと思っている。
母親からばあばに届いたメールによれば、母親と妹君が帰った後も1人でわが家に残り、3日間を1人で寝起きした姫は自分の家に戻ってから、進んで母親の手伝いをかいがいしくするようになったんだという。
何かが、姫の心のうちで動き始めたんだと思う。スイッチが入ったに違いない。
じいじと2人っきりでいるときなどに「もう2年生になるんだよ」と言っていたのが耳に残る。
やはり「可愛い子には旅をさせよ」のことわざ通りなのである。
たかが小学校1年生と侮ってはいけない。その成長ぶりと可能性は、大人には計り知れないものがあるのである。
11月の中頃から出来始めていた「ゴールデンフラッシュ」の蕾を年末の鉢替えの時、切って花瓶に挿していたものがようやく開いた。途中で切ってしまったせいか、しかも日に当てなかったせいか、開いた花は直径が4センチほどしかなく、しかも香りがないが、水だけでも咲くその生命力は確かである。成長した株の春が楽しみである。
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