朝起きてみると曇り空の予報が見事に外れ、全天に雲のひとかけらもないような青空が広がっていた。
確か前夜のテレビの天気予報は南岸低気圧が関東南岸を通過するため、場合によっては雨も降ると言っていた。
深夜、確かに雨はぱらついたようで、道路が濡れている。
ネットでピンポイントの天気予報サイトを確認すると、びっしり並んでいたはずの「曇り」マークがオセロゲームのように一瞬にして「晴れ」マークに変わっていた。
よくあることで、こういう良い方への"はずれ"にはよほどのへそ曲がり以外は歓迎するだろう。
ボクのへそも時々とんでもないところにいることがあるが、普段はおおむね正しい位置にいることが多く、こういう悪い天気から良い天気への"はずれ"には寛大である。
南岸低気圧が通過すると最初は北から冷たい空気が流れ込むが、去り際を境に南風に変わるというのが特徴で、冬型の西高東低の気圧配置が崩れ、春へと向かう明確な一里塚でもある。
案の定、予報サイトは正午を過ぎると南寄りの風が強まり、やがて7、8mの強さで吹くと予想していた。
ボクが注目したのは風の変わり目そのものだった。
午前8時9時台は北の風が1m程度吹いているのだが、10時台は風がパタリと止んで0mになる時間帯である。
北風と南風のせめぎあいの最中に生ずる"空白の時間帯"。地球規模的に俯瞰すると"無風地帯"の出現とでも言いましょうか…
Aに目配せをしつつ、Bにもウインクして見せ、まさに両者を両てんびんにかけるように、どちらの気も引こうとする一方で、どちらに対してもつれない態度も示して翻弄する…ン?、何の話だっけ…
0mになった北風は、やがて南に変わり、正午にはあれよあれよと5mに届いたかと思うと、午後1時には8mにまで吹き荒れる。
寒がっているばかりが能じゃない。"空白の時間帯""無風地帯"を味わいに行こうじゃないの♪
すると、そこには春霞に囲まれた富士山やじらし作戦真っ最中のカワヅザクラのお嬢さんたちが、にっこりと出迎えてくれたのでございます♪
運動公園のカワヅザクラのツボミはピンクの濃度を増しておりましたが…
もう完全スタンバイ
花びらが開くのは今日か、はたまた明日か…
う~…じれったい
ふ~ん、君たち、開花寸前ってこうなってんだね
アタシャもうしばらくこのままでいたいのさ
以上、カワヅさん家のサクラちゃんたちでした
運動公園から見た昨日の富士山
高台のビューポイントに回ってみる 11:24撮影 このころ風は止んでいた
足元に浮かぶ江ノ島も霞んでしまっていた