「ほら貝いかがですか? 」
「へぇ~、珍しい。食べたことないんです」
「お刺身が美味しいですよ」
「例えて言えばどんな味ですか?」
「うちの男どもは『アワビ越え』って口をそろえますけど…♪」
「これでいくらぐらい?」
「お二人で召しあがるなら…このサイズで1600円くらいです」
「お刺身にしちゃってくれますか」
「ハイもちろん」
ということで、生まれて初めてほら貝の刺身を口にしたのであります。
俵万智風に「魚屋の女将が勧めるから今日はホラの吹き始め記念日」♪
味?…そりゃあもう、んっまかったです。
噛めば噛むほどうまみがにじみ出てきて、上品な甘さもそこに加わる。
歯ごたえも硬からず軟らかからず、心地よい弾力と噛み応え♪
魚屋の女将の言っていたことはその通りだった、と座布団3枚。
そして、なるほど「アワビ越え」とはうまい表現を見つけたものだ…と表現の適切さにも座布団1枚追加♪
一気にほら貝ファンクラブに入会しちゃったってわけでございまする。
いやなに…ほら貝の刺身の話で、決してホラを吹いてるってわけじゃありませんぜ。

丘の上から眺める浦賀水道越しの房総半島はこんなに霞んでいた

用事を済ませ、天気もいいし、三崎漁港まで行って魚でも見て来るかと車を走らせる

今、三浦半島の丘の上に広がる畑では春キャベツがぐんぐん育っている

この白い寒冷紗が春キャベツの掛け布団であるようだ

丘を下り、漁港すぐ近くの魚屋にやって来た

早春の海からの贈り物は実に豊富で多彩

画面左上のカワハギの肝の張り具合を聞くと「大きいですよ♪」でお買い上げ
それと高級イカで知られるメトイカも「もうこれ召しあがってもらわなくっちゃ」と言うことでゲット
ただし、大きい方は3000円超もするというので、とてもムリ 小さいサイズで我慢する

活きたホウボウもいて、魚体もヒレも見惚れるほどキレイ♪ 下にいるのはやはり活きたヒラメ

ジャァ~ン これがほら貝♪ 貝殻は置いてきた

古くからマグロ漁船の基地として栄えてきた三崎の町は味のある建物が残っている
左の店で晩酌用の日本酒を買う

少し散策してみることに…

通りの奥に海南神社の大きな屋根が見える

ミナト町に写真館はつきもの ここでも健在だった

狭い通りだが実にイイ感じ♪

平安時代から続くとされる神社は源頼朝と縁が深い

浜の乙女たちが優美な衣装や飾りとともに小正月を祝う「チャッキラコ」という伝統行事がこの地に残っていて、ユネスコ無形文化遺産、国の重要無形民俗文化財にそれぞれ登録されている
例年1月15日にこの神社に奉納される

巨大な絵が掲げられている
よく見ると両手にサザエとタイ、目の前に巨大なマグロの海の幸、そして特産のダイコン、キャベツ、スイカ、カボチャ、ミカンの畑の幸が描かれている
ただし、マグロの後ろに見える鳥は何を意味しているのか…

御神木の頼朝お手植えのイチョウ

こちらも頼朝お手植え ということは樹齢800年

鳥居をくぐってすぐの大イチョウ3本が並ぶ威容は見事

帰りがけ、振り返るとネコが見送ってくれた 奥にも変な恰好をしてしゃがみ込むヒトのメスが2匹

左からほら貝、カワハギ、メトイカの刺身3点盛り♪ 左上はカワハギの肝 身の肝和えは絶品中の絶品♪
メトイカの甘みと歯ごたえは、もう特筆もの…さすが高級魚♪ 右の上端は湯がいた生の天然ワカメ♪
こうして日本酒とともにいただく旬の味は、正に至福の一言で、満足至極の夕食でございました♪