平方録

ロケットマン

国連総会でアメリカの45代がいきなり「ロケットマン」という表現を使いだしたので何のことかと思った。
北の坊やのことを揶揄したようだが、ネットで調べてみるとその心はエルトンジョンの同名の曲の歌詞にあるようだ。

「僕はロケットマン 宇宙で一人ぼっちで燃料を使い果たしちゃうのさ」
「僕はロケットマン 宇宙で一人ぼっちで燃え尽きてしまう男なのさ……」
「火星は子供を育てるような場所じゃない 
実のところ地獄のように寒い場所さ
そんなことする人はここには誰もいない
もしそうしたとしても……」
「ああ 違うんだよ 僕はロケットマン
ロケットマンさ
空の上でヒューズが切れてしまうのさ……」

随分と長い曲で歌詞は延々と続くのだが、1972年に全米で大ヒットした曲らしいから多くのアメリカ人はピンと来た人が多かったのではないか。

経済制裁の影響はどの程度効果があるのか知らないが、だれからも相手にされず、挙げ句に燃料まで使い果たしたり、坊やのロケットに付けられた名前が地獄のように寒い場所である「火星」だったり、確かに意味深長ではある。
さっさとヒューズが飛んで動けなくなってくれればいいが、どの段階でヒューズが飛ぶかですナ。
暴れまくったうえで動かなくなるんじゃ意味ないから、どうせ切れて動けなくなるなら早めにお願いしたいところだ。

ここまで皮肉られ、こき下ろされて坊やも頭にきたらしく、珍しくすぐに反撃の声明なるものを出した。
あの民族は特に誇りとかメンツというものを大事にするし、何と言っても親分の自分がコケにされたんで黙っちゃいられなかったんだろう。
「怖気づいた犬が吠え立てるものだ」
「政治家ではなく火遊びが好きなチンピラ」
と表現はやっぱりエルトンジョンに軍配が上がるけれども、「史上最高の超強硬対応措置を断行することについて慎重に考慮する」といつものように〝馬から落ちて落馬〟的な独特の形容詞の使い方で物騒なことも付け加えた。

国連総会に出席するためにニューヨークに到着した坊やの国の外相は超強硬対応措置の中身について「歴代最大級の水爆の地上試験を太平洋でやること」と迷惑千万なことをほのめかす。

ったくガキ同士のケンカじゃないの。
どっちもどっちだ。豪勢なおもちゃを持っていたって何の関心も見せなければ相手は自慢も出来ないのだから、無視してればいいと思うのだ。
誰も関心を示さなければ馬鹿らしくなるだけだろう?

そういう意味でボクは45代の前のオバマの「戦略的忍耐」というやり方に一定程度の理解を持っていたのだ。
第一その気になれば坊やなんて一ひねりなのだから。
どんな乱暴者だって、大馬鹿者だって誰からも相手にされなければ一人で大立ち回りなどするものか。

腹立たしいのはこれ幸いと騒ぎ立てて国民の目を引き付け、アチキが先頭に立って懲らしめてやるんだと言わんばかりの振舞をしている輩がいることだ。
東アジアの安定より自分の政権の継続を優先する姑息さ、セコさはここに極まれりなのだ。
選挙で大勝でもしたら、こっそり石油でもプレゼントするんだろうよ。拉致被害者のこともあいまいにしておいてちょうだいという親書を添えて……



不順な夏に黒点病にかかって葉を落としてしまった「空蝉」だったが、液肥などをくべたおかげか体力を回復したらしく、早々と秋バラを咲かせ始めてくれている。本来なら秋のつぼみはじっくりじっくり成長するものなのだが、なぜか今年はさっさと開いてしまっているので花が小さく香りも立たない。変な気候がバラにも乗り移ってしまったようだ。
今日23日は秋分の日。昼夜が同じ時間とは言うけれど今日はまだ昼の時間が夜より4分長く12時間04分である。昼と夜の時間がぴったり同じになるのは2日後の25日。
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