コロナ禍に突入する3,4年前、同時期に労働市場から撤退して野菜作りに目覚めた友人の勧めに従ってプランター栽培による野菜作りを始めた。
長いこと花作りを続けてきて"花咲じじい"を自認していたので、種をまいて野菜という植物を育てるのに抵抗がなかったのも幸いした。
今の時期ならホウレンソウ、小松菜、レタスサラダ、ミズナ、etc…
花の種の中には発芽させること自体手間のかかるものがあるが、野菜はそんなこともなく、種をまきさえすれば芽が出てそこそこには成長してくれるものばかり。
芽が出た後は病害虫に注意すればいいのは花も同じなので、プランター栽培程度では面倒なことは何もないといっていい。
後は食べるだけ♪
葉物の場合はスーパーなどの店頭で見かける束になった状態のものを食べるのではなく、成長するそばから適当な大きさに育ったものをつまんできて、サラダにしてむしゃむしゃ食べるから、野菜本来の味というか、瑞々しさを食べるようなもので、誠においしい食材だということを知った。
例えば、ホウレンソウのシュウ酸が原因の何とも言えないまずさには、子供のころから閉口させられてきたが、新鮮なものをつまんでむしゃむしゃ食べている分には全くそんな変な味とは無関係で、むしろ口当たりの良い甘くておいしい葉っぱなのだということを知って目からうろこが何枚も剥がれ落ちたものだった。
シュウ酸はホウレンソウが成長するにしたがってたまる物質らしく、若い葉っぱのうちにつまんで食べていれば、そんな変な味とは無縁なのである。
ホウレンソウという野菜が、本来は甘くておいしい葉っぱなのだということを知ってます?
ことほど左様で、どの野菜も野菜本来の味に加えて、"たった今まで土から養分を吸い上げていました"というスペシャルな状態が、より一層野菜本来の味を引き立て、われわれに"口福"をもたらしてくれるのである。
というわけで始まった花づくりとの二刀流…
今年は初夏以降に咲かせてきた花が晩秋まで元気に咲いてくれて、プランターが空かず、結局暮れも押し詰まったころにようやく冬物野菜の種をまくことができた。
それが前掲のホウレンソウやコマツナなどの野菜。
しかし、1週間過ぎても芽が出てこない。コマツナは3日もあれば芽が出るはずなのに…
理由は寒さ。
用意した野菜の種の袋にはどれも10月末までが種まきの適期と書かれているから、たぶん発芽に適する温度ではないと思える。
それで慌ててありあわせの不織布でプランターや鉢を覆ってみた(本来はビニールでトンネルを作った方がいいのだろうが…)ところ、年が明けて以降、次々と芽が出始め、日ごとに大きくなっているようだから、何とかなるかもしれない。
それにしても、今冬一番の寒波がやってきているそうで、せっかく芽が出たばかりの野菜たちにとっては迷惑な話だろうが、このままめげずに成長軌道に乗ってすくすく育ってもらいたいと念じている。
コマツナの芽
気温が高ければここから一気に成長するのだが…
ホウレンソウ
ホウレンソウも一度間引き済み 本葉が覗き始めて成長が進んでいることがわかる♪
サラダレタス
これもいずれ間引きしたほうがよさそう
まんべんなく蒔いたはずだが、芽出しのまばらなシュンギク
がんばれっ♪
近所の畑では二畝だけ、ナノハナが咲いていた
感に入ったばかりだが…
"春色"そのもの ♬春よ来い早く来い