北風の冷たい日だったが、幸いなことに太陽の光が降り注いでくれているので、それほど苦にもならずに散歩できた。
このところ振られっぱなしの、冠雪した富士山を眺めたくてビューポイントまで行ってみる。
見上げる周囲の空には雲のかけらもなく、よく晴れ渡っているので、今日こそ♪ と意気込んだ。
ところが…
頭のてっぺんや、すそ野、北側の稜線の一部は見えているのに、頭頂部から少し下がった人間でいえば顔のあたりから腰に掛けて駿河湾方面から流れ込んできているような雲が絡みついていて、肝心の部分が隠されてしまっている。
しかも、薬師如来が両脇に日光・月光菩薩を従えているように、富士山の両脇に従っている箱根連山と丹沢山塊に雲はかかっていない。
九州では霧島、桜島、開聞岳、由布岳と、ゆく先々で名峰の歓迎を受けてきただけに、富士山の不機嫌ぶりが恨めしい。
すそ野を大きく広げて真っ青な空高く、すっくとそびえ立つ雪化粧した富士山の艶やかさの中にも力強さを秘めた姿を見てみたい。
今年はまだ雪化粧した富士山を一度も見ていないのだから，早く機嫌を直してもらいたいものである。
頭頂部のすぐ下あたりから雲に絡みつかれた富士山
雲は画面左手の駿河湾方面から湧きだしているらしく、画面右手の北側斜面（山梨県側）の稜線には雲がかかっていない
箱根連山は晴れていて、連山の奥、つまり駿河湾方面には雲の層ができている
丹沢山塊上空もわずかな雲があるだけ
眼下の江ノ島、奥のスカイラインは伊豆半島
伊豆・天城山もよく見えているのに…
散歩を続けて別の場所から眺めても同じこと
顔のあたりに雲が絡みついて鬱陶しい
木々の梢越しに見ても変わらない
運動公園では色づき始めている木が何本かあった
