今朝4時、目覚まし時計代わりのラジオにスイッチが入り、定時のニュースが流れ始めた時、ボクの顔は西側の窓から差し込む月の光に照らされていた。
昨日夕方、車を運転していて交差点を曲がった途端、目の前の低い位置に真ん丸の白い月がぽっかり浮かんでいるのを見てビックリした「小望月」と呼ばれる14日の月である。
ということは27日夕方から28日明け方にかけて見られる月が満月というわけで、冬至から5日後に訪れるこの満月は別名「コールドムーン」と呼ばれているそうな。
特徴は何といっても「高く上る」ということと、今年13回目の満月だということだろう。
論より証拠、昨夜、寝る前にベランダから見上げた小望月は首が痛くなるほど天頂に近い位置で輝いていた。
ネットの記述では「12月の満月は必ず空の最も高いところにある。これは月がこの時期に低い位置を通る太陽と反対になるからだ。その結果、月は水平線より上に1年で元も長く滞在し、どんな時よりも天頂の近くを通る」と書かれている。
外国語を直訳したような日本語だが、言わんとするところは理解できる。
もう一つの13回目の満月というのは、新月から満月を経て新月に至る期間が「29.53日」だということによるもので、365日に当てはめると、11日分余ってしまうそうだ。
だから、1月11日より前にその年の初めての満月があると13回目の満月が現れるという理屈。
宇宙の理は「面倒だ、釣りはいらねぇ、取っときな」のような鷹揚なセリフとは無縁で、きっちりしているのである。
ところで、ここでクイズと行きましょう。
今日27日の東京の月の出は16:30、日の入りは16:35です。さて、どういう事が起こるでしょうか?
正解は「与謝蕪村の俳句の世界が現実になる」でした。
蕪村は「菜の花や 月は東に 日は西に」と一面の菜の花畑を舞台にぽっかりと登ってくる真ん丸の月と、最後の輝きを放ちつつ沈んでいく太陽を同時に見ながら傑作をものしたのでした。
しかし、この光景はそうたびたび見られるものではありません。
今日で言えば月が16:30に上った後、5分後に陽が沈むわけですから、たった5分間だけとは言いながら、月と太陽は同時に水平線(場所によっては地平線)より上にあるわけです。
今日はその珍しい光景が見られるチャンスなのです♪
どうです、正解できました?
もう一つ嬉しいことがあるのです。
気象庁のアメダス記録計が設置されている、わが鎌倉の隣町の27日の日の出時刻は6:49、日の入りは16:36です。
昨日26日は日の出6:48、日の入り16:35でした。
この6:48と16:35の数字は22日の冬至以降、5日間変わりませんでした。
つまり、昼間の長さが一年で最も短い9時間46分が5日間続いたのです。
しかし、よぉっく見てください。日の出時刻も日の入り時刻もたった1分だけですが違っているのに気がつきました?
この結果、昼間の長さは遂に冬至より1分伸びて9時間47分になったのです♪
まさに一陽来復ではありませんか♪
うふっ、これからずんずん伸びていくぞっ…日が伸び始めたぞっ♪
赤飯でも炊いてお祝いしたい気分であります♪
育苗中のビオラ ビエナブラック