わが家のひな人形は妻が持ってきた木目込みのお内裏さまのみ。
豪華一辺倒の代名詞のような雛飾りの中にあって、この内裏雛の素朴さにはどこか魅かれるものがあって、忙しく殺伐とした現役生活を送っている最中にあっても、このお雛さまが飾られるとフト目が止まったものだった。
今にして思えば、当時はそういう意識がなかったとしても「癒されていた」んだなぁと、しみじみ感じる。
ひな人形は二十四節気の一つの「雨水」になったら飾り始めるのがしきたりだそうだが、ここ数年のわが家は雨水になるだいぶ前から飾られていて、妻は「飾っておく期間が長い方がいいでしょう」と言う。
売れ残っている娘もいないのだから、仕舞うのも季節が進んでからにしてもかまわないのだが…
さて、今朝はこれから3週間ぶりに円覚寺の日曜坐禅会に行ってくる。
先週、先々週と〝姫との逢瀬〟があって♪ 当然のこととして休んだのだった。
暖房も何もない零度前後の冷え切った堂内で2時間ほどを過ごすのは厳しいものがあるが、季節は巡ってもう3月。寒さの底も潜り抜けたはずで、その辺は素直に嬉しい。
昨日は久しぶりに良い天気になって七里ヶ浜までぶらぶら散歩してきたら、海は波も無くキラキラ輝いて春本番の装い
卒業式を終えた直後のまだ口紅がしっくり来ていない女の子たちが、打ち寄せるかすかな波にきゃあきゃあ言ってはしゃいでいる
「鎌倉高校前」から2駅先の「江の島」まで、久しぶりに江ノ電に乗る
昼を少し過ぎたばかりだったので、電車は比較的空いていた
目的は江ノ島と反対側の常立寺。ここには何本かのしだれ梅の古木があるのだが、もう盛りは過ぎていた
無理すればこんな重なりも映るが、如何せん時期が遅かった
てなわけで水盤にも梅の花は大して映らず…
一輪の落花が風に吹き寄せられているだけ
今年は暖冬だったことに加えて、海沿いの寺ではどこも梅が早かったのだ
常立寺には蒙古帝国への服従を求めた国書を携えて来日し執権北条時宗の命によって斬首された元の使者5人の墓と碑がある。
白鵬らモンゴル力士たちの何人かはここに詣でて献花しているらしい。
白鵬が一時期立ち合いに飛び込んでくる相手の頬に強烈な張り手をかまし、相手がひるんだすきを見逃さずに勝負を決める取り口が横綱としていかがなものかと問われたことがある。
で…、あれはこの寺を訪れた直後から思うところがあって始めたのだというのは真っ赤なウソです。
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