そういう施設があるのを初めて知ったのだが、スヌーピー好きの姫のために母親がリクエストしてきたので、昨年の内に予約券を買っておいたのである。
湘南新宿ラインに乗ってしまえば恵比寿まで一直線。地下鉄日比谷線に乗り換えて二つ目の六本木の駅から歩いて10分足らずのところにあるので、わけなく行けた。
去年の4月に開館したばかりだそうで、誕生秘話からこれまでの足跡をたどる「もういちど、はじめましてスヌーピー。」という展覧会をやっていた。
日本のサザエさんやクリちゃんなどと同じような4コマ漫画で、主人公のスヌーピーを中心に、世俗の風刺なども織り交ぜながら全体としてはほのぼの漫画の類である。
一つ一つの作品のストーリーまでじっくり追ったわけではないようだが、姫にとっては大好きなキャラクターだから、時間をかけて興味深そうに見入っていたのが印象的である。
一昨年の春、上野の科学博物館に行って恐竜の数々やら人類のルーツをたどる原人の人形に触れてびっくりしていたが、そういう知的な好奇心の刺激とはやや異なる感じだが、なにがしか心にしみていくものなのだろう。
むしろ、時間をかけてじっくり見ていたのは妻の方で、ミュージアムショップであれこれ物色し終わってもなかなか出てこなかったほどである。
約束通り、学校での表彰のご褒美にスヌーピーのぬいぐるみをプレゼントし、姫の誕生日の刻まれたキーホルダーとマスキングテープもつけてあげた。
館内にあるの喫茶店で「お茶もしたい」と大人びた注文も聞いていたので、その願いもかなえ、自分で注文した飲み物よりジイジとバアバの飲み物の方が気に入って独り占めにし、ご満悦であった。
ゆっくりと見物できるからいい塩梅なのだが、それにしても館内は空いていた。
開館から1年も経っていないので、まだあまり知られていないことと、予約制の上、入場料が高いせいだろう。
子どもを2、3人連れた若い親はためらってしまうはずである。おまけに館内で売られているお土産の類も決して安くはない。
孫に甘いジジババくらいしか太刀打ちできないのではないか。
それ以外の狙いはカップルだろう。この日も確かにカップルの姿が目立った。
まぁ、彼女が「行きたいわ」とねだれば、男は嫌とは言えないだろう。相手が本命ならぬいぐるみまでプレゼントしてしまうに違いない。
妻は六本木の街に少し興奮気味だったが、ボクにとってはなじみのない街で、むしろ違和感を覚えてしまうような類の街である。
さまざまなスヌーピーがお出迎え
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