二〇〇七年に大変お世話になったロリ巨乳系のオナペットを振り返ると、四人ほどの顔と名前が挙がる。デビュー作を発表しただけで消えてしまったのもいれば、今でも現役なのもいる。ロリ巨乳といっても、美少女性とメリハリのある体つきを兼ね備えているのを好み、いわゆる“樽ドル”なる体型は性的興味の対象外だった。どの素材も一作品の写真集やイメージビデオ(IV)で数十回の自慰回数を記録するほど、僕は彼女たちの虜になった。
まず一人目として、愛衣を挙げたい。地味な巨乳美少女と形容するにふさわしい愛衣は、雑誌のグラビアでデビューし、僕も気になっていたが、一作目の写真集やIVがなかなか発売されなかった。当時の僕は、もっぱら写真集やIVを自慰用媒体としていたので、雑誌の数ページほどのグラビアで射精するのはもったいない気がして、愛衣での自慰は後回しになっていた。
愛衣のIVデビュー作「空と島と愛衣と」が発売されたのは〇六年九月だが、漫画誌の企画だったため、マイナー志向の僕は購入を躊躇った。翌年になって、良質な自慰素材を見つけあぐねていたときに、同作品を中古で手に入れた。愛衣の美少女性は決して高くなく、どこにでもいそうな顔つきだが、それを補って余りある胸の大きさに、僕の股間はたちまち反応した。
ビキニ姿のチャプターが多いが、僕が頻繁に使わせてもらったのは、海岸の岩場に佇む緑色のワンピース姿だ。スクール水着を連想させるクラシカルな衣装に、乳房の立体感が際立ち、僕は猛烈に興奮して射精を急がせた。BGMに日本語の歌詞をかぶせているのが気になったが、いつも二分の一倍速機能でじっくり見入っていたので、それを聞かずに済んだ。
愛衣のIVを買ったのはそれだけで、すでに彼女が高校卒業年齢に達していたので、僕の性的興味も薄れた。愛衣はその後、写真集を四作品、IVを七作品発表。グラビア以外に目立った活動もなく、実働約五年で芸能界を去った。もう少し早くデビューしてたら、と思わせるほどの逸材だったのは間違いなく、もっと初々しかったら石井めぐるや滝ありさに迫る自慰回数を記録していただろう。
愛衣は引退するまで着エロに身をやつさず、デビュー時とほぼ同じ露出度とおっとりした佇まいを保ち続けた。それがロリ巨乳系にとってのメリットで、ビキニ姿で胸の立体感が露わになれば男性を簡単に興奮させられるし、痛々しさも伝わってこない。ただ、それが芸能界で長く通用するかどうかとなると別問題で、結果的にグラビア以外の活路が開けなかった。
しかし、愛衣が日本のグラビアアイドル史に名を残したのは揺るぎない事実で、僕もお世話になった義理を果たす意味で、彼女の記憶をここで書き残しておきたい。
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