二〇一四年十月にDMM.comからダウンロードした武田紗季のイメージビデオ(IV)「SAKIMO」は、昨年まで七年連続で年間の最多自慰回数を記録していると言ってしまってもいいほど、平成後期のオナペット史を語るうえでの最重要作品だ。時代が平成から令和に替わっても、3号ポルノの新作がまったく発表されなくなった今日において、自慰用素材の新陳代謝が見込めないので、一〇年代前半にデビューしたグラビアアイドルはかけがえのない存在であり、その中でも武田は一頭地を抜いている。
武田に比肩するオナペットとして、おぎのかなが挙げられるが、おぎのが五作品ものIVを発表しているのに対して、武田はデビュー作のみ。それでも武田での自慰回数はおぎののそれを上回っているにちがいなく、かつての石井めぐるや滝ありさをも上回るのはそう遠くない。3号ポルノへの弾圧が、奇しくも一人のオナペットへの執着度を高めたといっても過言ではない。
さて、僕が「SAKIMO」で最も頻繁に性欲を発散させてもらっているのは、メイド姿のチャプターだ。全体の尺は約九分間だが、武田がパフスリーブとスカートを脱いでからの後半約五分間が秀逸だ。衣装を脱いだら当然ビキニ姿だが、カメラは執拗に彼女の胸と下腹部を捉え続ける。あまりのねちっこさに、武田も困惑の表情を隠せず、それでも笑顔を浮かべようと頑張るが、カメラが迫ってくると次第に視線を逸らすようになり、泣きそうな表情を見せる。カメラはなおも武田の上半身に迫り、ビキニブラに覆われた立体感ある二つの乳房が強烈な性的アピールを見せてくれ、大抵この時点で僕の性的興奮は最高潮に達してしまう。作り笑顔から素の表情に変わるのが妙にいやらしく、ペニスをしごく利き手の動きを緩めずにはいられなくなる。
3号ポルノにしてはかなり攻めた演出で、それゆえ僕はこの作品を重宝しているが、児童ポルノ法における「殊更に性的な部位が露出され又は強調されているもの」と見なされそうな不安もある。しかし、芸能活動の一環として未成年のアイドルが水着姿になるのは七〇年代後半から連綿と続いてきたわけで、芸能活動が商業主義と切り離せないことを考えると、高校生世代をあたかも保護的ニュアンスを含む「児童」として一括りにしてしまうのは違和感が生じる。
高校生世代はおろか、小中学生にも故意に布面積の小さい水着を着せたり、Tバックを履かせたり、性行為を連想させるような動きをさせたりするなど、一部の3号ポルノ市場は野放図だった。また、どういうわけかそんな“やらされ感”満載の作品が支持され続けた結果、人権団体と監督官庁に目をつけられ、中学生以下の市場は壊滅に追い込まれ、高校生世代も巻き添えを食らった。もし現在が一〇年代前半のような市場環境だったら、武田やおぎのに替わるオナペットが現れていたかもしれないが、あくまでも「たられば」の話であって、僕の彼女たちに対する執着は簡単には消え去らないだろう。
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