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8日朝、楽天モバイルは「Rakuten UN-LIMITを2.0にバージョンアップしてサービス本格開始」と発表。これまで、自前エリア外の場所では月間2ギガ(ギガは10億)バイトだった容量制限を5ギガバイトに拡大。さらに2ギガバイトを超過した際の通信速度を1秒あたり128キロビットから1メガビットに変更するとしたのだ。月額2980円で楽天モバイルエリア内なら使い放題、さらにエリア外でも5ギガバイトが使える魅力的なプランになった。これにより、仮想移動体通信事業者(MVNO)が提供する格安のスマホサービスだけでなく、KDDIのMVNOであるUQモバイル、ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルからユーザーを奪う可能性が出てきた。この連載では前回、「楽天携帯の使い放題に異議、2ギガで頭打ちの場合も」というコラムを掲載した。「楽天モバイルの自前網では使い放題だが、エリアは限定的。2ギガバイトはすぐに使い切ってしまう可能性があり、利便性はいまいちではないか」と警鐘を鳴らした。しかし、今回の改定はかなり思い切った内容となっており、ユーザーのメリットが大きい。■彼らは赤字覚悟で勝負に出たのか(中略)計算しやすいように仮に1ギガバイト500円に設定し、1人当たり毎月5ギガバイトを使い切ったとする。楽天モバイルでは300万人を対象に1年間、2980円が無料となるキャンペーンを展開している。1年で300万人を集めたと仮定すると、1人2500円が300万人で毎月75億円、年間に換算して900億円が楽天モバイルからKDDIに渡ることになる。楽天モバイルは2980円から2500円を引いたわずかな収入で携帯電話事業を運営しなければならない。しかも、全国にあと2万以上の基地局を設置する設備投資をしていく必要がある。楽天モバイルの新料金プランは大盤振る舞いだが、業界関係者の誰もが心配したくなる「綱渡りの大英断」と言えそうだ。(*日経 記事より)童子:すでに設備投資を終え、暴利をむさぼっていた3社がせめて制限速度を楽天にならって128kから1Mにするくらいの消費者還元はしてもいいのではないか。写真:2ギガバイト制限の料金プランを発表する三木谷浩史会長兼社長(同社提供)
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