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2020/4/6 | ~ | 2020/4/10 | 記入日 | 2020/4/4 | |||||||||||||||||||||
1.来週の見通し | |||||||||||||||||||||||||
ドル/円 | 106.00 | ~ | 109.50 |
マイナス金利の深堀を避けてきた日本では、ドル金利が下がって、日米金利差が縮小している割に為替が意外とドル高である印象が大きい。安全資産への逃避という観点での円買いがあると思うがその割には、それほどの円高とはなっていない。決済通貨・基軸通貨として、厚めの手持ち現金をドルで保有する動きであろうか、コロナ被害の縮小、ワクチンや治療薬の開発・安定供給といった環境が整うまでは、ドルが買われる傾向となりそうだ。各国中央銀行が協調してドル資金を供給し、円売りドル買いの動きをかなりの程度おさえたと思うが、やぱり頼れるのはドル現金のようだ。
ユーロ/円 | 116.00 | ~ | 120.00 |
3月末を越えて、ユーロ円で円高になった。ユーロキャリーの足が3月末にかなりあり、それの借り換えや、返済がヤマを越えたのではなかろうか。短期資金の調達コストは月・期を超えるとぐっと上がるため、月末に足が集まっていたのではないか。米株一極集中だったマネーのうち機関投資家の長期運用は今後日欧にも分散されるであろう、マネーゲーム用のユーロキャリー・円キャリーはドル金利自体が低下する中残高を減らしていくものと思われるが、積みあがった残高を一気に削減するのは難しく、徐々に減らしていく動きとなり、月末や期末に返済が集中する可能性は今後もあるのではなかろうか。不冴えな経済指標の発表を機に為替ヘッジする動きもあり、円以上にユーロが上下する可能性は今後も高いのではないか。
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2.先週の動き |
"新型コロナ被害は、イタリアでは峠を越えた(新規感染者数伸びの鈍化)ように見えるが、アメリカではさらに悪化、日本でも首都圏での感染者数増加がみられ、沈静化しているとは言い難い状況。生産を再開した中国であるが、共産党が真の状況を隠蔽しているとの疑いは消えず、共産党の公表する数値を信頼できるかがまず怪しいのではあるが、生産再開し、コロナ被害は沈静化しているかのような数値が公表されている。ここにきて米国から特に中国共産党の初動が事実隠ぺいであった点、その後も事実隠ぺい、誤情報(例えばウィルスは武漢に米軍が持ち込んだ)の恣意的拡散といった中国共産党の行動を非難する動き(国務相につづきペンス副大統領の会見)が顕著となってきたが、中国共産党も事実であるだけに具体的な反論はできず(デマだというそれこそがデマのコメント)、現在中国共産党の発表する数値を信頼するほうが無責任と思われる状況である。日本の状況を見る限りでは、沈静化したように見えても油断はできず、生産活動の本格再開には、ワクチンや治療薬が開発され安定供給されるまでは慎重に行う必要があるということで、焦って自宅待機等の処置を早めに解除すると、被害の再発・再拡大を招きかねないということではないか。景気・雇用への悪影響は長期化する可能性が高いが、一方で「テレワーク」「ネット環境」が過去のレイオフ等と異なり、一定の生産活動を可能とし、個人消費「巣ごもり消費」を創造している点は特筆すべきだろう。アーティストが自宅からパフォ-マンスを中継(あるいは警官や一般人が路上やバルコニーで勇気づけの行動を起こし)それがネットで拡散され、「参加型(アンガジュマン)」のイベントとして盛り上がるといった現象はネット社会ならではで、中国共産党が支配する監視社会・思想強制とは違い、言論の自由が保障される自由主義社会でこその特徴だと感心しているのは私だけだろうか。危機の中に人類の将来への希望を見つけたような気がしている。ADP統計や米国雇用統計は歴史的な数値を記録し、景気停滞はさけられないが、一方でセーフティネット拡充にむけた素早い政治の動き、実体経済のV字回復に向けた大型財政投資といった、積極的な政治対応(与野党を超えた動き)となっていることも希望の灯と考えるがいかがだろうか。しかしながら、税金を払わずにマネーゲームや粉飾で大もうけしていたような企業への風当たりはますます強くなるだろう。いや 強くしなければ人類や資本主義に未来はないといえよう。
為替はドル現金化の動きはおちついてきたものの、決済通貨・基軸通貨としてのドルと安全資産としての円の綱引きで円高値は106.93 円安値は108.80、108.38での越週 、ユーロ円では 円高値116.36 円安値119.92 117.19の越週で、株は NYダウが高値22480 安値20735、21052(20928)での越週、日経平均は高値19336、安値17646 17820(17700)での越週。 ()は土曜日朝6:40頃の期近先物"
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格納レポート | |||||||||||||||||||||||||
200404__00来週の予想 | |||||||||||||||||||||||||
200404__01a相場を考える.(長期的な経済・政治情勢、の分析・現状認識です) | |||||||||||||||||||||||||
200404__01b相場を観る.(中長期的な為替・株(日経/NYKダウ)のチャート分析です) | |||||||||||||||||||||||||
200404__02先週の動き | |||||||||||||||||||||||||
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みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」 200330~200403 (本邦祝日は休刊) | |||||||||||||||||||||||||
三菱UFJ銀行 Daily Market Report as of 200327~200402(本邦祝日は休刊) |