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トルコのエルドアン政権下で、「建国の父」として絶対的存在とされてきたアタチュルクの記念行事や建築物などの歴史的遺産を縮小、廃止する動きが相次いでいる。一方で進むオスマン帝国時代への再評価は、社会のイスラム主義化や親欧米外交からの転換を象徴している。(中略 以下 小見出しと文末)
■モスク化した旧大聖堂に礼拝者続々
■アタチュルクの名前を付けた施設が消える
■外交路線もイスラム化
エルドアン政権の脱アタチュルクは、「欧米寄り」から「イスラム世界のリーダー」を目指すトルコの外交方針の転換とも軌を一にしている。一時は欧州連合(EU)への加盟を本気で目指したが、加盟交渉は事実上、決裂している。近年は難民や東地中海の権益などを巡る欧州との対立が目立つ。一方、イスラエルの実効支配地域にあるエルサレムのアルアクサモスクを「解放する」と述べ、ミャンマーのイスラム教少数民族ロヒンギャを積極的に支援するなど、国境を越えて自国の政治・文化的な影響力を強めようとする動きも目立つ。同じくイスラム教スンニ派の盟主を自任するサウジアラビアに対抗し、介入するリビアの内戦ではエジプトやアラブ首長国連邦(UAE)などと対峙する。こうした内政・外交の転換は多くの国民に支持されている。アヤソフィアのモスク化はいずれの世論調査でも賛成派が反対派を上回った。多数を占める敬虔(けいけん)なイスラム教徒は宗教の「自由化」を歓迎する。エルドアン政権以前は、公共の場で女性のスカーフ着用すら禁じられていた。ある支持者の女性は「スカーフをかぶっていたら大学入試の試験会場から追い出されたことが忘れられない」と話す。アタチュルクへの批判がタブーとされ、犯罪にもなり得る極端な個人崇拝からの脱却も、現政権の功績のひとつであることは間違いない。一方、大統領侮辱罪やテロへの関与を理由に自らを批判する勢力を次々と検挙し、司法への介入もいとわない強権ぶりも発揮する。アタチュルクを巡るエルドアン大統領の対応は、国民を二分しており、トルコの民主主義を深刻な危機にさらしているとも言えそうだ。(*日経 記事より)写真(博物館からモスクに変更の)アヤソフィアのドームに描かれたキリスト教絵画は布で覆われた(8月、イスタンブール)
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