松阪いさおと中央区を元気にする会

中央区民をはじめ広く大阪市民の皆様の意見をお聞きして大阪市政に提言する政治団体です

特別区は「ニヤイズベター」となるか?

2020年03月13日 | 市民の方々との対話
「都構想」を実行する理由の一つとして「ニヤイズベター」ということが言われています。「ニアイズベター」とは 政治や行政は住民に近いところで行われる決定ほど望ましい、という地方自治の基本的な考え方だと思いますが、特別区になると「ニヤイズベター」となるのでしょうか?

1 特別区の区長は区民の意見を聞けるか?
 「270万人に一人の大阪市長が、すべての人の意見を聞いてニーズに応じたサービスができないので、大阪市役所を廃止して、いくつかの特別区を作り公選の区長がそれぞれの特別区の住民のニーズに応じたサービスが提供できるようになれば「ニヤイズベター」が実現する」と主張しています。
270万人の市長から60~70万人の特別区長へ変わりますが、どれだけ市民のニーズを聞き取ることができるでしょうか?

2 今の区長さんは市会議員並み
 現在は24区の行政区にそれぞれ公選ではないにしろ区長がおります。区長は大阪市長から様々な権限をおろされて大阪市長の代理人として各区の区民のニーズに応じたサービスを提供することができます。今の24区は7万人から20万人くらいの規模になっていて、一人の区長が区内の各地域の行事にも市会議員並みに顔を出して区民と直接接しながら意見を聞き取ることができています。
 しかし、特別区の区長ともなると、公選とはいえ中核市並みの規模のある行政区内の各地域の行事に参加して、区民と直接接して区民の意見を聞きながら各地域個々のニーズに合った政策を行うことは不可能です。現在の24区の区長さんのほうが区民の意見をしっかりと聞いてくれて個々のニーズに合った行政をしてくれています。

3 声の届かない特別区
 「ニヤイズベター」になると主張しておられる特別区は、とても「ニヤイズベター」などと呼べたものではなくむしろ、区民の声が届かない遠い特別区となるでしょう。「大阪維新の会」の皆さんはよく考えていただきたいと思います