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雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ「アイリス」 第10話

 この頃、サウはNSSに戻っていたが、ヒョンジュンが作動させた非常保安システムを解除できず、焦っていた。
 スンヒの追尾を受けているとも知らず(気付いていた節もある)、ヒョンジュンはペクの保管庫の中のファイルを開けていた。データの転送をし終わった時、スンヒに声を掛けられる。
ヒョンジュンはもちろん相手がスンヒだと確認したはずだが、マスクのため表情を読むことはできない。そのまま、スンヒに向かって近づいていく。
 スンヒの背後にはテロ犯が忍び寄っていた。その相手目がけて銃を発砲した瞬間、スンヒの銃弾がヒョンジュンの身体を貫いた。相手を倒したと信じて、ヒョンジュンに近づくスンヒ。マスクをはがし、顔を見ようとするのだが・・・。
(第9話ラストより)


まずはTBSガイドから


侵入したNSSの機密保管室で、死んだはずのスンヒ(キム・テヒ)と再会したヒョンジュン(イ・ビョンホン)。スンヒに銃口を向けられたヒョンジュンは、混乱する。その時、スンヒの背後に別のテロリストが現れ、とっさに彼女を守るが、ヒョンジュンはスンヒに撃たれてしまい気を失ってしまう。そこへ現れたソンファ(キム・ソヨン)は、スンヒを気絶させヒョンジュンをその場から連れ出し、北朝鮮のテロ集団と合流する。
 一方、スンヒからの通報を受け、戦術班を引き連れてNSSに戻ったサウ(チョン・ジュノ)だったが、目的を達成した北朝鮮のテロ集団はNSSからの逃走に成功する。北朝鮮のテロ集団は、NSSから超精密遠隔起爆装置を盗み出していた。テロ集団の真の目的は、起爆装置と濃縮ウランを結合させ核爆弾を作ることだった!
 また、ヒョンジュンが機密保管室から盗み出したペク・サンの機密ファイルには、驚くことに、彼がこれまでに関わったアイリスの任務が記録されていた。そして、その内容を見たヒョンジュンは…。




 スンヒが倒した相手のマスクを剥ぎ取ろうとした時、ソンファがスンヒの背後に立った。
「動くな」
 スンヒにヒョンジュンの顔を見られたくないソンファは彼女を気絶させ、ヒョンジュンを助け起こす。
 この時、サウたちの一隊は出入り口を破壊し、北の工作員らに占拠されたNSS内へ突入を始めた。意識を取り戻したヒョンジュンはスンヒに会いに行こうとするが、今はダメ、とソンファに説得され、工作員らに従ってNSSを脱出する。
 R&Dルームの保管庫から起爆装置の奪取に成功した工作員らは、無事、アジトへ帰還する。アジトへ帰還してから考え込むことの多いヒョンジュンを見てリーダーのドチョルはいぶかるが、ソンファはヒョンジュンをかばい、皆の目が光っていることに注意をうながす。
 しかし、ヒョンジュンの心ではスンヒに会いたい思いが働き続けていた。
 一方、ヒョンジュンへに対する裏切り行為への悔恨とスンヒへの断ち切れない思い・・・酒を飲んだ勢いに任せてペク・サンに恨みつらみをぶつけるサウであった。
 ペク・サンは、引き入れたのは自分だがそれを選んだのは君自身だ、とサウに冷たく言い返す。この言葉でサウのペク・サンへの忠誠心はだいぶ揺らいだ感じではある・・・。

 ヒョンジュンは<機密保管室から盗み出したペク・サンの機密ファイル>の読み取りをソンファに頼む。ソンファは仲間の目を盗みながら、機密ファイルのデーターを頭の中にたたみ込む。
「見たか」ヒョンジュンは訊ねた。「何だった?」
「ペク・サンがアイリスで任務に関わったデーターよ。国難関係に影響を与えた事件では、アイリスとペク・サンが関係してた。南で核開発に関わった核物理学者をどう処理したかの記録もあった。そこに、あなたのご両親のことも書いてあって・・・キム・ジョンゴク、ユ・ミヒョン・・・ご両親の名前じゃない?」
「両親のことは何も覚えていない。小さい頃、事故か何かで死んだんだろうと漠然と思ってたが、名前すら覚えてない・・・続けろ、それで?」
「交通事故に見せかけてご両親を殺したのはペク・サンなのよ。生き残ったあなたを施設に預けたのもペク・サンだったの。そのあとも、あなたの成長過程をずっと見守っていたわ」

 スンヒは、機密保管室で対峙したテロ工作員のことが頭から離れないでいた。間違って仲間を撃ったということになっているが、彼は自分を助けるため、背後の工作員を撃ったのではないか? 
 病院から退院したスンヒはさっそく科学捜査室長のもとを訪ねる。
 仲間を撃った男のことには触れず、74パーセント以上の確率で一致した例の男はキム・ヒョンジュンと断定してもいいのではないか、との質問をぶつける。科学捜査室長も、そう考えて間違いないだろうな、と答える。ヒョンジュン生存の確信を持ったスンヒは、資料室の室長ジョンインに、ハンガリー情報当局から届いたキム・ヒョンジュンの死亡通知について、再度、ハンガリー情報局に問い合わせて、と頼み込む。スンヒの情熱に打たれた彼女はそれを引き受ける。

 一方、北朝鮮の要人としてやってきたパク・チョリョンは、NSSの警備、監視下から脱け出ることを画策する。濃縮ウランを携え、それとの核融合起爆装置を奪取したドチョルらと合流する必要があった。ソウル中枢部をそれによってテロ攻撃する狙いがあるからだった。外へ脱け出し、ドチョルらと合流するには、網の目のような監視システムをくぐらなければならなかった。
「つながりました」
 チョリョン配下はホテルのセキュリティーシステムへの侵入に成功する。
 行動の準備をすませたチョリョンは部下に訊ねた。
「動ける時間は?」
「こちらで静止画面に摩り替えられる時間は最長60秒です」
 部下は画像処理を始める。チョリョンは脱け出る態勢に入る。
「出てください」
 チョリョンは監視網をくぐり、従業員専用エレベーターから下におり、地下駐車場から外へ出た。

 そして、チョリョンはドチョルらとアジトで合流する。

 NSSの工作員追跡も核心に迫っていた。アジト割り出しの捜査会議で、科学捜査室長の物質分析からアスベスト検出の報告がなされ、アジトの割り出しも急を告げだした。

 会議を終えたスンヒのもとへジョンインがやってくる。
「聞いてみた?」
「うん・・・ハンガリー情報局は資料を送ってないって」
「じゃあ・・・どういうこと。あなたも聞いたんでしょう?」
「誰かが資料を捏造した・・・」

 濃縮ウランと起爆装置をつきあわせ、チョリョンはドチョルに訊ねた。 
「結合は?」
「できます」
「設置場所と時間は後ほど指示する。それまでは内密にしろ」
 チョリョンはさらに訊ねた。
「キム・ヒョンジュンは?」
 ドチョルはヒョンジュンの方を見ながら答えた。
「今のところ、問題はありません。NSS侵入の際はいい仕事をしました」
 ドチョルはヒョンジュンの仕事ぶりは買っている様子である。
 チョリョンはヒョンジュンを呼ぶ。
「お前がNSS侵入の際、大いに貢献したと聞いた。取り決めどおり、私もお前との約束を守ろう」
「NSSから盗んだものは何なんだ?」
「悪いが今はまだ・・・言える状況ではない。もう少しまて。ソウルの中心で、お前の想像を超えることが起きるだろう」
 立ち上がってチョリョンは続けた。
「信頼の証に、今後はお前の行動を監視したりはしない。ソンファと一緒であれば、自由に行動していい」

 スンヒは考えに耽っていた。あの人間は間違いなくヒョンジュンだった・・・。

 サウはペク・サンの部屋を訪れていた。
「R&Dルームにあった起爆装置が盗まれたと聞きました。つまり、ソウルの中心で核テロが起きうるということですか」
「そうだ。お前と私の仕事を奴らがやってくれるのだ。だから、その前に奴らが捕まることがあってはならん。お前が捜査の流れを撹乱しろ」
「・・・はい」

 行動の自由を許されたヒョンジュンは、自分の出生について聞こうと教会の恩師のもとを訪ねていくが、それを予見していたがごとくに敵の手が回っていた。銃撃戦の末、中に入ってみると、恩師はすでに亡くなっていた。そしてそのそばには父と息子の一枚の写真が・・・。悲しみに暮れるヒョンジュンを後ろから見つめるソンファ。
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