韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第13話(1)
Korean drama "You're Handsome" Episode 13 (1)
ミニョは立ち上がった。テギョンをまっすぐ見て言った。
「テギョンさん。本当に好きでいていいんですか? あきれて気分を害しませんか?」
「そうだな」戸惑いながらもテギョンははっきり答える。「驚いてはいるが、気分は害してない」
「私が好きになって・・・迷惑じゃありませんか?」
「コ・ミナム。俺は多くの人に愛されてる人間だ。それが仕事だ。その中にお前一人が入っても何の問題もない」
ミニョはテギョンから目を離さない。
「だからお前が俺を好きになっても、ぜんぜん大丈夫だ」
ミニョに笑顔が戻った。
「感謝します。たとえファンの一人としてでも・・・好きでいられるだけで十分です」
「ファン?」
首をかしげたものの、テギョンは持ち前のプライドで頷いた。
「そうとも言えるな。ファンね・・・コ・ミナム、ちょっと来い」
ミニョを手招く。
ミニョはそろそろとテギョンのもとに歩み寄る。テギョンの前に立つ。テギョンは手を差し出した。
「俺のファンクラブへようこそ。大歓迎だ」
握り交わした手をテギョンは振った。その手を通じて二人の愛情が交流する。
テギョンはしっかりテギョンを抱きしめた。
思いがけない抱擁にミニョは目を丸くする。ミニョを抱きしめたままテギョンは言った。
「お前は特別会員だ。ありがたく思え」
執念深く仕事の鬼のキム記者は、女を取り逃がした現場に戻ってきている。
「逃げた女は間違いなくここでシヌに会ってた・・・」
観葉植物の園内を歩き回りながら彼は想像をめぐらした。
「ということは・・・シヌが恋人だと言った相手はあの女に違いない。しかし・・・ここで何をしていたというのか。一体全体何を・・・? ここに座ってた・・・おっ?」
彼は長椅子の下に何か落ちているのに気付いた。
「写真じゃないか」
彼はそれを拾い上げる。
「あの女が着ていた服だ。ついに見つけたぞ。・・・ん? 誰かに似てるが・・・」
メガネをはずし、しげしげ写真を見ていて彼は歓喜の声をあげる。
「コ・ミナムじゃないか!」
喜悦に見舞われた彼は大事そうに写真を懐にしまった。
「コ・ミナムだ、間違いない」
ミニョは院長に暇を告げた。
「院長様、ありがとうございました。帰ります」
テギョンを見て院長は訊ねた。
「彼がジェムマの星なの?」
「はい。手の届かない、星のような存在です」
院長と目が合うとテギョンはぺこりと頭を下げた。
「院長様、お体に気をつけて。さようなら」
院長に見送られ、ミニョはテギョンの車に戻っていった。
(続く)
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