韓国ドラマ「30だけど17です」(連載195)
「30だけど17です」第23話(新たな旅立ち)①
☆主なキャスト&登場人物
○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○イ・ドヒョン➡(トン・ヘボム)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
○チョ・ユジョン(イ・リアン)
○ワン・ジウォン(リン・キム)
○アン・スギョン(チン・ヒョン)
★★★
膝間づいて彼は口を開いた。
「申し訳ありません。お詫びします」
ソリは声を震わせた。
「どうして、あんなことを―あなたのせいで、友達が…それに私も」
「本当に申し訳ありません。意識が戻ってくれてありがとうございます」
「…」
「自首する前に、直接、謝りたかったんです」
ソリは加害者に怒りをぶつけた。
「謝って何が変わると? 私の友達も私の時間も戻ってこない。謝罪なんか受けません」
最後は声を振り絞った。
ウジンはソリを宥めようとする。
「すみませんでした」
男は頭を下げたまま言った。
「あの日、運転する前に酒を飲みました」
ソリとウジンの表情は変わった。
男は続けた。
「酔って荷物の固定を怠りました。事故の原因が俺だと知りました」
「…!」
「死者やケガ人が出て、俺が起こした事の重大さに気づいたんです。茫然となりました。恐ろしくて、自首もできず…そんな時、重傷の高校生が意識不明だと聞いたんです―」
事故の後、男はソリを病床を直接見舞うことはできなかった。
ソリの家族が見守っているのを目撃したからだった。
男の話を聞いてソリは目を潤ませた。
「すみませんでした。目覚めてくれて感謝します」
男の言葉にソリは訊ねた。
「私はいつ見捨てられたの?」
ウジンはソリを見た。当人の怒りを制することはできない。
「見てたならみんな知ってるでしょ。叔父夫婦が何をしたか」
「私に経緯は分かりません」男は答えた。「転院してから家族は来なくなりました」
「…」
「ある日、医療にあたる人たちが―”保護者と連絡が途絶えてもう2か月なんです”―”入院費も滞納して困っています”と話しているのを耳にしました。―それからです。償いの思いで入院費を」
「事故さえなければ、友達は死ななかった。それに、私も意識不明にならず、叔父に見捨てられることはなかった。どうしてなの。お酒を飲んで運転するなんて―悪いことだって分かってたでしょ?」
ウジンは男を責めたてるソリの手首をとった。興奮を宥めるためだった。
「落ちついて」
「謝っても謝りきれません」
男は両手を合わせて再び頭を下げる。
やりとりはただただ虚しさを増幅させた。
いきなり男の前に買い物袋が投げ込まれた。
投げ込んだのはジェニファーだった。
男の前に進み出たジェニファーは男の首ねっこを掴み上げた。
「ジェニファー」とウジン。
「どうしたの?」とソリ。
「キム・テジン」
ジェニファーは怒りの言葉を絞り出した。
「キム・テ〜ジン。この名に覚えは?」
「…」
「聞き覚えがあるでしょ?」
ジェニファーは男の首根っこを掴んだ。男は返事できない。
「あなたに殺された人よ。あなたが殺したんだ。私の夫を」
思わぬ事実にソリとウジンは言葉を失った。
「あなたが荷物を落さなければ―」
ジェニファーは男の身体を揺さぶった。手で胸を叩いた。叩きながら涙を流した。
「お腹にいた子は―」
男を突き放す。
「死なずにすんだのに…」
最後は地面に泣き崩れた。
ウジンが慌てて駆け寄った。
ソリは呆然とジェニファーに目をやった。
亡くなったもう一人の人はジェニファーの旦那さんだった…。
「すみませんです。この通りです」
男は手を合わせることしかできなかった。
ソリはジェニファーのそばに歩み寄った。泣き乱す彼女をそっと抱きしめた。
抱きしめながら自分もまた涙を流した。
「30だけど17です」第23話(新たな旅立ち)①
☆主なキャスト&登場人物
○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○イ・ドヒョン➡(トン・ヘボム)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
○チョ・ユジョン(イ・リアン)
○ワン・ジウォン(リン・キム)
○アン・スギョン(チン・ヒョン)
★★★
膝間づいて彼は口を開いた。
「申し訳ありません。お詫びします」
ソリは声を震わせた。
「どうして、あんなことを―あなたのせいで、友達が…それに私も」
「本当に申し訳ありません。意識が戻ってくれてありがとうございます」
「…」
「自首する前に、直接、謝りたかったんです」
ソリは加害者に怒りをぶつけた。
「謝って何が変わると? 私の友達も私の時間も戻ってこない。謝罪なんか受けません」
最後は声を振り絞った。
ウジンはソリを宥めようとする。
「すみませんでした」
男は頭を下げたまま言った。
「あの日、運転する前に酒を飲みました」
ソリとウジンの表情は変わった。
男は続けた。
「酔って荷物の固定を怠りました。事故の原因が俺だと知りました」
「…!」
「死者やケガ人が出て、俺が起こした事の重大さに気づいたんです。茫然となりました。恐ろしくて、自首もできず…そんな時、重傷の高校生が意識不明だと聞いたんです―」
事故の後、男はソリを病床を直接見舞うことはできなかった。
ソリの家族が見守っているのを目撃したからだった。
男の話を聞いてソリは目を潤ませた。
「すみませんでした。目覚めてくれて感謝します」
男の言葉にソリは訊ねた。
「私はいつ見捨てられたの?」
ウジンはソリを見た。当人の怒りを制することはできない。
「見てたならみんな知ってるでしょ。叔父夫婦が何をしたか」
「私に経緯は分かりません」男は答えた。「転院してから家族は来なくなりました」
「…」
「ある日、医療にあたる人たちが―”保護者と連絡が途絶えてもう2か月なんです”―”入院費も滞納して困っています”と話しているのを耳にしました。―それからです。償いの思いで入院費を」
「事故さえなければ、友達は死ななかった。それに、私も意識不明にならず、叔父に見捨てられることはなかった。どうしてなの。お酒を飲んで運転するなんて―悪いことだって分かってたでしょ?」
ウジンは男を責めたてるソリの手首をとった。興奮を宥めるためだった。
「落ちついて」
「謝っても謝りきれません」
男は両手を合わせて再び頭を下げる。
やりとりはただただ虚しさを増幅させた。
いきなり男の前に買い物袋が投げ込まれた。
投げ込んだのはジェニファーだった。
男の前に進み出たジェニファーは男の首ねっこを掴み上げた。
「ジェニファー」とウジン。
「どうしたの?」とソリ。
「キム・テジン」
ジェニファーは怒りの言葉を絞り出した。
「キム・テ〜ジン。この名に覚えは?」
「…」
「聞き覚えがあるでしょ?」
ジェニファーは男の首根っこを掴んだ。男は返事できない。
「あなたに殺された人よ。あなたが殺したんだ。私の夫を」
思わぬ事実にソリとウジンは言葉を失った。
「あなたが荷物を落さなければ―」
ジェニファーは男の身体を揺さぶった。手で胸を叩いた。叩きながら涙を流した。
「お腹にいた子は―」
男を突き放す。
「死なずにすんだのに…」
最後は地面に泣き崩れた。
ウジンが慌てて駆け寄った。
ソリは呆然とジェニファーに目をやった。
亡くなったもう一人の人はジェニファーの旦那さんだった…。
「すみませんです。この通りです」
男は手を合わせることしかできなかった。
ソリはジェニファーのそばに歩み寄った。泣き乱す彼女をそっと抱きしめた。
抱きしめながら自分もまた涙を流した。
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