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韓国ドラマ「青い海の伝説」第3話④
Korean Drama "Legend of the Blue Sea" Episode 3 ④
第3話③…
また奴らか…ジュンジェは顔をゆがめた。頭に手をやった。
デオは音楽に聴き入り、こちらに関心を示さない。
「そんなことより例の話をしよう。ちょっと来い」
「何を言ってる?」
「いいから早く来い、って」
ナムドゥに手を引かれて行く時、ジュンジェはデオに叫んだ。
「早く出て行けよ」
★★★
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デオは部屋を出て行く二人を表情も変えずに見やる。
二人は屋上に出た。
「何の話だよ」
「いいから聞け」
「…」
「実物はどこにある?」
「実物?」
「とぼけないで話せ」
ナムドゥはジュンジェの肩を叩いて身体を抱きしめた。耳元で囁いた。
「ひとりでせしめる気かと思ったよ」
ジュンジェはナムドゥの身体を離す。
「だから、何の話だ?」
「60億ウォンのあれのことだよ」
「意味がわからん」
ジュンジェは行こうとする。ナムドゥはあわててジュンジェの腕を取る。
「翡翠の腕輪だよ。どこからどう見ても本物なんだろ?」
やや間合いがあった。
「…何でそれを知ってる?」
「お前が話したからだ。話したろ」
「俺が?」
「そうだ。スペインで女から奪ったって」
「女? 女ってどこの女だよ」
ジュンジェは笑った。
ナムドゥもジュンジェを指差して笑い出す。
「いくらお前でも俺は騙せないぞ」肩を叩いた。「観念しろ」
ジュンジェは被りを振った。さっぱり覚えがない。1人でホテルを泊まり歩き、ろくでもない連中に追いかけられ、命からがらで逃げ帰った旅だったのだ。
「スペインでそんな女には出会わなかったよ」
「とぼけるな」ナムドゥは声を荒げる。妙な女に会ったと言ったじゃないか」
女(人魚)は仲間に別れを告げ、地中海を後にした。
ナムドゥはスマホを取り出して見せた。
「お前が俺に送ったメールと写真だ。ここにある翡翠だ。俺に送って寄こしたじゃないか」
確かに同じ腕輪が写真の中にある。ジュンジェは頭の中をつつき回す。
「どうなってるんだ、いったい…?」
「こっちのセリフだ。ずいぶん演技がうまくなったな」
「覚えがないんだ」
「覚えがない?」
「メールなんか送ってないし、妙な女にも会ってないんだ」
「腕輪もないというのか?」
ジュンジェは一瞬言葉に詰まる。
「あるにはあるが…」
「やっぱりあるじゃないか」ナムドゥは大仰にガッツポーズを取る。「当然、お宝だって気付いてるんだろ? では、どこで手に入れた」
ジュンジェは頭をかく。
手にいれたのではない。追っ手から逃れ、海に飛び込んで浜に打ち上げられた時、腕についていただけだ。この流れを説明するのは難しい。
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ジュンジェはライターを思い浮かべ、欧米をめぐった記憶に暗示をかけようとしてみる。しかし、それらしい女は記憶から浮かび出てこない。殺風景で淡々とした記憶しか浮かび出てこない。
「ああ、だめだ…何も出てこない」
ナムドゥは呆れた。
「いいか、よく聞け。お前の遊びに付き合ってる暇はないんだ。とにかく実物を見せろ」
「今度な」
「今度? どうして?」
「すっきりしないんだ。もう少し調べてからな」
そう言ってジュンジェは話を打ち切った。
「おい、待ってくれ。俺に任せれば大丈夫だ。とにかく腕輪を渡してくれ。頼むよ」
ジュンジェは相手にせず、部屋に戻った。
「実物はどこにある?」
「実物?」
「とぼけないで話せ」
ナムドゥはジュンジェの肩を叩いて身体を抱きしめた。耳元で囁いた。
「ひとりでせしめる気かと思ったよ」
ジュンジェはナムドゥの身体を離す。
「だから、何の話だ?」
「60億ウォンのあれのことだよ」
「意味がわからん」
ジュンジェは行こうとする。ナムドゥはあわててジュンジェの腕を取る。
「翡翠の腕輪だよ。どこからどう見ても本物なんだろ?」
やや間合いがあった。
「…何でそれを知ってる?」
「お前が話したからだ。話したろ」
「俺が?」
「そうだ。スペインで女から奪ったって」
「女? 女ってどこの女だよ」
ジュンジェは笑った。
ナムドゥもジュンジェを指差して笑い出す。
「いくらお前でも俺は騙せないぞ」肩を叩いた。「観念しろ」
ジュンジェは被りを振った。さっぱり覚えがない。1人でホテルを泊まり歩き、ろくでもない連中に追いかけられ、命からがらで逃げ帰った旅だったのだ。
「スペインでそんな女には出会わなかったよ」
「とぼけるな」ナムドゥは声を荒げる。妙な女に会ったと言ったじゃないか」
女(人魚)は仲間に別れを告げ、地中海を後にした。
ナムドゥはスマホを取り出して見せた。
「お前が俺に送ったメールと写真だ。ここにある翡翠だ。俺に送って寄こしたじゃないか」
確かに同じ腕輪が写真の中にある。ジュンジェは頭の中をつつき回す。
「どうなってるんだ、いったい…?」
「こっちのセリフだ。ずいぶん演技がうまくなったな」
「覚えがないんだ」
「覚えがない?」
「メールなんか送ってないし、妙な女にも会ってないんだ」
「腕輪もないというのか?」
ジュンジェは一瞬言葉に詰まる。
「あるにはあるが…」
「やっぱりあるじゃないか」ナムドゥは大仰にガッツポーズを取る。「当然、お宝だって気付いてるんだろ? では、どこで手に入れた」
ジュンジェは頭をかく。
手にいれたのではない。追っ手から逃れ、海に飛び込んで浜に打ち上げられた時、腕についていただけだ。この流れを説明するのは難しい。
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ジュンジェはライターを思い浮かべ、欧米をめぐった記憶に暗示をかけようとしてみる。しかし、それらしい女は記憶から浮かび出てこない。殺風景で淡々とした記憶しか浮かび出てこない。
「ああ、だめだ…何も出てこない」
ナムドゥは呆れた。
「いいか、よく聞け。お前の遊びに付き合ってる暇はないんだ。とにかく実物を見せろ」
「今度な」
「今度? どうして?」
「すっきりしないんだ。もう少し調べてからな」
そう言ってジュンジェは話を打ち切った。
「おい、待ってくれ。俺に任せれば大丈夫だ。とにかく腕輪を渡してくれ。頼むよ」
ジュンジェは相手にせず、部屋に戻った。
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