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漫画韓流、宗主国の日本でも人気…「ママはK-POP、子どもはK-漫画ファン」
24日、日本千葉県浦安市の文教堂書店。児童漫画の本棚の一番前に韓国産の学習漫画が並んでいた。「世界で2000万部が売れた科学漫画」という広報が目に入る。
ここの支店長は「1冊1200円(約1万6500ウォン)と他の児童漫画に比べてはるかに高いがよく売れるので、先週から全シリーズを並べている」と話した。韓国学習漫画が漫画の宗主国の日本市場で通用しているのだ。
教育出版専門会社「未来(ミレ)エヌ」(旧大韓教科書)の児童・青少年出版ブランド「アイセウム」が出版した「サバイバルシリーズ」が、日本市場で累積販売部数50万部を記録した。08年に日本市場に進出してから約2年の成果だ。
韓国の学習漫画は中国・台湾・タイなどアジア国家ですでに大きな成果を出している。「サバイバルシリーズ」は『無人島で生き残り』 『砂漠で生き残り』 『人体で生き残り』など極限の状況で生き残る方法を科学で解いた学習漫画で、国内だけで1000万部が売れた。
海外では中国で300万部、台湾で200万部、タイで150万部が売れた人気シリーズ。同社の「宝探しシリーズ」と「明日は実験王シリーズ」は台湾児童図書市場で2010年にシェア15%を記録した。アイセウム学習漫画シリーズの海外著作権料累積収入は昨年末基準で36億3300万ウォン(約2億8000万円)にのぼる。
イェリムダンの「WHY?シリーズ」は09年末基準で中国で40万部など海外で約150万部が売れた。国内販売を合わせれば計3500万部にのぼるヒット作だ。
「WHY?シリーズ」は台湾・タイ・中国・ロシア・フランス・インドネシア・アラビア語圏23カ国に輸出されている。オンラインゲームに派生した学習漫画テイルズランナー「キングワンチャン英語・数学・科学」(コブギブックス)シリーズも90万部のうち海外販売が27万部にのぼる。ダサンブックス「Whoシリーズ」も台湾・タイ・マレーシアなど6カ国に輸出されている。
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しかし漫画の本場の日本市場で成功したのは「サバイバルシリーズ」が初めてだ。パク・インハ青江文化産業大教授(漫画評論家)は「イ・ヒョンセの『弓』からカン・プルの『少女漫画』まで、韓国漫画が日本市場に進出を試みた歴史は古いが、成功した例はなかった。『嫌韓流』漫画に対抗して描いたキム・ソンモの『嫌日流』が話題になった程度だ。『サバイバルシリーズ』は韓国漫画が日本で成功した初めての例という点で非常に意味が大きい」と話した。
アイセウムのパク・ヒョンミ・チーム長は「日本は本の定価が高いだけに、著作権料収入も多く、非常に重要な市場」とし「サバイバルシリーズの成功後、他の学習漫画シリーズも日本輸出契約が円滑に行われている」と述べた。
日本も1960年代からずっと学習漫画を出している。しかしほとんどが白黒で、素材は歴史・人物が中心だ。内容も徹底的に学習に焦点を合わせている。
一方、韓国の学習漫画はオールカラーであるうえ、ストーリーに学習内容を盛り込み、エンターテイメント的な側面が強い。先行学習が普遍化した国内市場の特性上、学習の難易度が非常に高いのも特徴だ。
こうした学習漫画は国内の年間売上高が2000億ウォン台で、韓国漫画市場全体の3割に迫る。パク・インハ教授は「漫画に対して否定的な韓国の特性上、学習漫画だけは奇形的に成長した側面があるが、企画段階からグローバル市場を念頭に置くなど産業的な側面では肯定的」と評価した。
「サバイバルシリーズ」の日本出版を担当する朝日新聞出版局の中村正史編集部長は「ハリーポッターのようなファンタジー物がヒットしたことはあるが、学習漫画が50万部を記録したのは初めて。日本の家庭でママはK-POPファン、子どもはK-漫画ファンなのに、パパだけが蚊帳の外」と話した。
(ニュース記事より)
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「サバイバルシリーズ」が初めてだ。パク・インハ青江文化産業大教授(漫画評論家)は「イ・ヒョンセの『弓』からカン・プルの『少女漫画』まで、韓国漫画が日本市場に進出を試みた歴史は古いが、成功した例はなかった。『嫌韓流』漫画に対抗して描いたキム・ソンモの『嫌日流』が話題になった程度だ。『サバイバルシリーズ』は韓国漫画が日本で成功した初めての例という点で非常に意味が大きい」→パク・インハ青江文化産業大教授(漫画評論家)
「日本は本の定価が高いだけに、著作権料収入も多く、非常に重要な市場」
「サバイバルシリーズの成功後、他の学習漫画シリーズも日本輸出契約が円滑に行われている」→アイセウムのパク・ヒョンミ・チーム長
「韓国の学習漫画はオールカラーであるうえ、ストーリーに学習内容を盛り込み、エンターテイメント的な側面が強い。先行学習が普遍化した国内市場の特性上、学習の難易度が非常に高いのも特徴だ」
「漫画に対して否定的な韓国の特性上、学習漫画だけは奇形的に成長した側面があるが、企画段階からグローバル市場を念頭に置くなど産業的な側面では肯定的」→パク・インハ教授
「サバイバルシリーズ」の日本出版を担当する朝日新聞出版局の中村正史編集部長は「ハリーポッターのようなファンタジー物がヒットしたことはあるが、学習漫画が50万部を記録したのは初めて。日本の家庭でママはK-POPファン、子どもはK-漫画ファンなのに、パパだけが蚊帳の外」→朝日新聞出版局の中村正史編集部長
☆☆☆☆☆
本作りや販売に携わる人たち、漫画の研究、分析に携わる教授の言葉だけを引用してみると、韓国学習漫画の特徴がよりはっきり目の前に立ち上がってくる気がする。
特にパク・インハ教授の言葉に注目した。
「漫画に対して否定的な韓国の特性上、学習漫画だけは奇形的に成長した側面がある・・・」
本屋で手に取って見たわけでないから、内容に触れることはできないが、今まで顧みられることの少なかった韓国漫画が学習という形ででも、日本の市場で受け入れられるようになったのは、韓流映画→韓流ドラマ→K・POPを通過してきたママたちが、それを子供たちに買い与えて読ませている図は容易に浮かび上がってくる。
しかし、買い与えられているだけではヒットの維持はできない。子供らもそれを喜んで迎え入れているからこそヒットを維持できているのだろう。しかも、学習漫画が50万部を記録したのは初めてというところを見ると、韓国の学習漫画にも韓流ドラマやK・POPと同じようなブームの兆候がさしてきている可能性がある。
「韓国の学習漫画はオールカラーであるうえ、ストーリーに学習内容を盛り込み、エンターテイメント的な側面が強い・・・」
この下りを読んでふと思った。
ひょっとすると買い与えたママも一緒になってそれを楽しんでいるのではあるまいか。エンターテイメント的な側面が強い・・・なら、その漫画は年頃に見合ったやさしい文字や文章で書かれてあるにしても、内容は読み手の世代や年代を選んでいないはずである。それらは親たちも楽しく入っていけて、なおかつそれに耐えうる、あるいは興味を引っ張り込むつくりとなっているのかもしれない。
自分では目もくれないような学習漫画をあてがっておいて、自分は好きなドラマや音楽、漫画、私事に夢中では、子供たちの気持ちも冷める。その振りだけをすることになる。
親は自分たちを超えてくれることを我が子に期待するが、子供の側から見ると少し違う。やがて親とは違う人生観を得るにしても、親の持っている興味や関心を観察することからそれは始まるものだし、学ぶものなのだ。親が夢中になるものには人一倍集中して好奇心を持つし、情熱も注ぎ出すことになるのだ。
それが何であれ、親が目を背ければ子供も目を背ける。
韓国の学習漫画はとりあえずそのへんはクリアしているということなのであろう。