雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ ファンタスティック・カップル 第16話(7)


 子供たちが泣き崩れているところへケジュがやってきた。見るとアンナにすがりついている。
 ケジュは走り寄った。
「ナさん…」―
「もう行かなきゃ―この子たちをお願い」
「みんなおいで。手を放しなさい。泣いちゃダメ」
「チャン・ジュンソク。チャン・ユンソク。チャン・グンソク。元気でね」
 子供らに涙ながらの別れを告げ、アンナは背を返した。
 
 カンジャはアンナが戻ってくるのを待っていた。
「お姉さん、みんなに会ってきた? これから海に行こうよ」
「ダメよ。もう帰らなきゃ」
「いいわ。ここで待ってるから」
「待たないで。もう戻らないわ」
「雪も降らないのに来ないの?」
「雪は降らない」
「…」
「私も来ないから待たないで」
 そう言ってアンナは歩き出す。
「わかった」
 カンジャも後ろをついて歩く。
「ついて来ないで」
「うん、わかったよ」
 カンジャはついてくる。
 アンナは振り向いた。
「ついて来ないでって言ってるでしょ! ついて来ないで!」
 声を振り絞って自分の気持ちをぶちまけた。
「私は自信がないのよ。愛されることも愛することも!」
「…」
「だから逃げるのに、なぜ邪魔するの? あっちへ行ってよ」
 カンジャは笑みを浮かべた。
「これじゃ――動けなくなるじゃないの」
 カンジャは明るい声で言った。
「お姉さん、”氷”になっちゃったの?」
「…」
「だったら私が”チン”してあげるわ」
「…」
 カンジャはアンナの腕に手をふれながら、
「チン~!」
 辺りに響くような声を出した。




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