韓国ドラマ「青い海の伝説」第9話②
Korean Drama "Legend of the Blue Sea" Episode 9 ②
第9話①
タムリョンの言葉を聞き終えたタムリョンは静かに目を開ける。セファの顔がぼんやりなままの視野に入ってくる。
「大丈夫ですか?」
救急隊員も駆けつけている。
目を開けたジュンジェに隊員が尋ねる。
「指が何本に見えますか?」
ジュンジェはそれには答えず起き上がった。
「大丈夫です」
「ほんとに大丈夫?」
「俺は大丈夫だ」
セファは安堵の声をもらす。ジュンジェの身体に自分の身体を預けた。みんなの見てる前で二人は抱き合い、しばらくそうしていた。
★★★
ジュンジェたちは身体を気遣ってくれた人たちと別れた。街中に戻った。二人は互いに相手の身体を心配した。
「ほんとにもう大丈夫なの?」
「お前こそどうなんだ?」
「私は…平気よ」
ジュンジェはセファの肩に手をやった。じっとセファを見つめた。
「どうしたの?」
「いつ好きになるのかと騒いでたくせに…気が変わって、俺の前から姿を眩ますつもりだったのか? まったく訳のわからん女だ」
「…」
「で、次は誰のところへ行こうと?」
「…」
「あの公務員か?」
「彼はもういないわ」
「…どこかへ行っちまったのか?」
セファはジュンジェを強く見つめ返す」
「遠くよ」
ジュンジェは苦笑した。誤解してムキになる。
「あいつに呼ばれて行ったのか? 家でラーメンでも食おうとでも?」
「ラーメンの人は別の人よ」
「あいつじゃない? じゃあ誰だ?」
「それは言えない」
ジュンジェはため息をつく。
「ちょっと付き合え」
セファの手をつかんだ。ufoキャッチャーのゲーム機の前に連れてきた。
「ここにたくさんの人形がある」
セファは珍しそうに中を覗き込む。
「ひとつ選べ」
「ピンクのタコにする」
「よし。お前は自分の意思でそれを選んだ。だから絶対に取れ」
ジュンジェはコインを取り出して投げ入れた。
「さあ、やってみろ」
セファはゲームを始める。しかし、最初のゲームを惜しいところで逃した。
「もう少しだったのに…」
セファは悔しがる。
「確かにな」ジュンジェは頷く。「でも取れなかった。上手くいきそうでなかなかそうもいかない。人生だって同じだ」
セファはジュンジェを見つめる。ここぞとばかりジュンジェは強調する。
「お前があきらめたら、あのタコはずっとそこから出てこれない」
セファは頷く。
「ほら、もう一度やってみろ」
コインが投げ込まれ、セファはレバーを握った。ボタンを押してゲームを開始する。
しかし、ゲームは次も失敗に終わった。
残念がるセファーをジュンジェはもう一度励ます。
「あきらめるな。選んだからには絶対自分のものにしろ。たとえタコ」
じっと自分を見つめるセファにジュンジェは一瞬口ごもる。
「であれ何であれだ」
「…じゃあ、もう一度やってみる」
セファは自分でコインをつかんで投げ入れた。レバーを握りゲームを開始した。
しかし意欲があればそれに沿って結果の出る遊びではなかった。
セファがムキになってゲームに打ち込む一方、ジュンジェはそれを眺めもせずアクビをかみ殺すようになった。
セファの悔しさを漲らせたところでジュンジェは可笑しそうに声かける。
「きりがないな。そろそろ行こうか」
「待って。あと少しだけ。…あっ、これこれっ~ダメかぁ…もう少しだったのに…」
「確かに機会も問題みたいだな…見てみろ。すぐ落ちるように出来てる。やめて、帰ろう」
「じゃあ、あきらめるの?」
ジュンジェは返答に詰まる。
「…そうじゃないさ」笑いでごまかしながら説明を用意する。「こいつらは逃げないでここにいる。あらためて挑戦しにくればいいんだから」
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