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韓国ドラマ「青い海の伝説」第1話⑤
Korean Drama "Legend of the Blue Sea" Episode 1⑤
第1話④… ジュンジェは再び彼女に近づいた。
「お前、その手に何を握ってる。見せてみろ」
強引に彼女の手をつかみ、拳を開こうとするとジュンジェはさっきよりもっと遠い、隣の部屋まで蹴り飛ばされてしまった。
★★★
第1話⑤
リビングルームのソファに座らされるほど飛ばされ、ジュンジェは怒りを超えて笑いだしてしまった。
「何だ、あの馬鹿力…首がおかしくなったぞ。ムチ打ちになったか?」
首をまわしたらコキっと鳴った。ジュンジェは我に返った。
「今ので身体もほぐれたぞ。もう、容赦しない」
クローゼットに戻ろうとすると、女は身構えながらこっちに向かって来る。
ジュンジェは萎縮した。
怖い!
思わずたじろぐ。女から距離をおいて振り向く。
「身体はほぐれたが、朝っぱらから喧嘩はしたくない。話し合いですまそう」
「…」
「だから、手の中のものを返せば見逃してやる」
しかし、女は争う姿勢を崩さない。握った拳も開かない。
「何だ? 時計か? それとも指輪か?」
人魚はこの男が何を言ってるのかわからない。しかし、この男がすごく腹を立ててるのは分かるし、昨日の夕方に見た青年なのも思い出しいた。
なので自分もこれ以上争うつもりはない。見ると前方に海も見えている。
ここは逃げるのが一番平和な手段だ…人魚はジュンジェの横をすり抜けて走った。見えている海に向かって突進した。
ジュンジェがあっけにとられた次の瞬間、おんなはドアではなく強化ガラスに身体を打ちつけていた。顔はガラスに吸い取られるように凹んでしまった。岩場に打ちつけても死なない身体を持つ人魚もガラスに張り付いたままの姿勢で気絶してしまった。
ジュジェンは好奇心でいっぱいになりながら気絶した女に近づいた。
「とことん風変わりな女だな、まったく…どこからやってきたんだ?」
そうつぶやいて携帯を握った。
「泥棒がやってきた。警察を呼んでくれ」
さすが丈夫な身体を持った人魚。ジュンジェが電話してる間に意識を取り戻した。
警察に連絡してジュンジェは強気になった。
「覚悟しろよ。逃がさないからな」
携帯を構えて自分の方を向かせた。
「ほら、こっちをみろ。…それでいい」
携帯がパチッと音を立てた。
音を聞いて、食べ物じゃなさそうだ、と人魚は思った。
携帯をおいてジュンジェは訊ねる。
「いったい、何を盗んだのだ? その手だよ」
女は黙っているのでジュンジェは手の中が見たくてムキになる。
歯を食いしばって女の手を開かせようとする。
女は妙なものにこだわる。まさか、海岸で拾った貝殻じゃないよな、と思いながら。
握った女の手指を一本ずつ開かせていく。しかし、やっと開かせた指の中から出てきたのは果実のチェリーだった。ジュンジェは呆れて卒倒した。
女は床に転がり落ちたチェリーを拾って口に放り込んだ。
ジュンジェは身を起こした。
「おい、お前。ほんとにふざけてるぞ」
チェリーを食べ終えた女を見てジュンジェはため息をついた。
まもなく管理人と一緒に地元の警察官が駆けつけてきた。
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